待望のGW! 今年は数多くのフェスが開催されるなか、音楽ファンの中で一際話題となっているのが『RAINBOW DISCO CLUB(RDC)』。
2010年にスタートしたこのフェスは音楽とアートが交差し、生粋の音楽ファンを唸らせる好ラインナップで支持を集め、そのクオリティは、世界的な音楽情報メディアResident Advisor(RA)の“世界TOP 10フェスティバル”でも選出され、国内外から注目されている。
そんな『RDC』、今年は4月29日(金)〜5月1日(日)の3日間にかけて東伊豆クロスカントリーコース特設ステージで開催(もうすぐ!)。
そして、すでに発表されたラインナップもダンスミュージック・ファンにとってはまさに垂涎もの。豪華アーティストが名を連ねる中で、今回は本誌が特におすすめする絶対に見るべきアーティストをピックアップ!
1.Andrew Weatherall
(4月29日(金)18:00〜21:00)
今回一番の注目はやはり2大ヘッドライナー、その一端を担うはUKが誇るアンダーグラウンド界の巨匠アンドリュー・ウェザオール。
30年以上にも及ぶ彼のキャリアの中には、まさにダンスミュージックの全てが詰め込まれ、同時にプライマル・スクリームをはじめとする人気アーティストへのプロデュースなどでメジャーシーンをも席巻した実績も忘れてはならないところ。
また、ケミカル・ブラザーズやアンダーワールドを輩出した伝説のレーベルJunior Boy’s Ownを創設するなど、その音楽的な審美眼も確か。
今なおDJとしても一線で活躍する彼だが、今年は本人名義としては約7年ぶりとなる待望の新作「Convenanza」をリリース。
新たなステージへと突き進むアンドリュー・ウェザオールの今を体感できる貴重な機会となる。
2.Gilles Peterson
(4月30日(土)13:00〜15:00)
アンドリュー・ウェザオールと並ぶ今回の目玉は、ジャイルス・ピーターソン。
テクノ・ハウス界のレジェンドとクラブジャズ界のレジェンドが一同に会する、本邦初の舞台となる。
彼もまた1980年代より活躍し、今でこそ当たり前に使われる“アシッドジャズ”なるワードを生み出したパイオニアだ。
80年代に同名のレーベルを設立し、既存のジャズとは異なるダンスライクなサウンドで一世を風靡し、90年代には後世に残る伝説のレーベルTalkin’ Loudを設立。
そして、2000年代以降もBrownswood Recordingsを主宰し絶えず新たな才能を世に輩出している。
その審美眼たるやダンスミュージック界でも随一で、しかもジャズだけでなくダブやレゲエ、ヒップホップにドラムンベース、さらにはベース系まで幅広くフォローするその音楽的インテリジェンスはシーン屈指。
それはUKの人気ラジオ番組「BBC RADIO1」で長年番組をつとめていることでも実証済み。
“ジャイルス・ピーターソンに見いだされ”そんな歌い文句は、世界中の音楽メディアで目にする。そんな類い稀な音楽知識を活かしたプレイはまさに必見。
今回は、2日目の日中に出演。大自然が広がるロケーションでどんなサウンドを聴かせてくれるのか期待は大きい。
3.Nightmares on Wax
(4月29日(金)16:00〜18:00)
エイフェックス・ツインやスクウェアプッシャー、ワンオートリックス・ポイント・ネヴァーら擁する異能集団WARPの最古参であり、セカンド・サマー・オブ・ラブやレイブ・カルチャーの大きな波が席巻していた90年代のUKシーンにおいて、他に類を見る事がなかったヒップホップ〜レゲエ〜ソウルを昇華した独自のエレクトロニック・サウンドを輩出し、WARP以外にも、Ninja TuneやMo’Waxと言った名門レーベルから次々と独創性豊かな作品を発表。
これまでに7枚のアルバムをリリースしている。
“悪夢”という名前とは裏腹に、そのサウンドは、レイドバックした心地よいグルーヴとファンキーで享楽的なリズムが絡み合う。
今回のロケーションとマッチした心地よいグルーヴに酔えるだろう。
4.Rush Hour Allstars
(5月1日(日)9:00〜19:00)
オランダはアムステルダム・アンダーグラウンド発の人気レーベル兼レコードショップRUSH HOURが今年もオールスターで出演!
しかも10時間にも及ぶロングセットを披露する。
今回来日するのは、同レーベルが誇る看板アーティスト:サン・プロパーに加え、
デビューアルバム「Hunch Music」が、DJ Magや3VOOR12で「Best Album Of The Year」に輝いたフニー、
そして世界中の音キチから熱いまなざしを送られている同レーベルのオーナー:アンタルも出演。
さらに、今回は彼らに加え日本が誇るハウス・マイスター:寺田創一のライヴも決定。
RUSH HOURと言えば1997年の設立以降、90年代シカゴハウスやデトロイトテクノをルーツに持ち、そこから派生した様々なジャンル(ハウス、ディスコ、ジャズまで)を独自の審美眼で選び抜き世界中に発信。
さらにはDELSIN、Dekmantel、Music From Memoryといったレーベルの作品を世界に流通し、ディストリビューターとしても多大な信頼を得るなど、他に類を見ない存在感を放つ。
そして、ベルリンやロンドン、パリ、ミラノ、NYなどで開催されたレーベル・ショウケースもすべて大盛況。
そんな彼らのみで創りあげられる一日。それはまさにアンダーグラウンドの極み。
5.DJ FUNK
(4月29日(金)22:30〜00:00)
とにかくファンキー! 体を、脳髄を刺激するスーパー・ホリックな超絶グルーヴと傍若無人のステージで観るもの全てを圧倒するシカゴ・ゲットーハウス・シーンの体現者DJファンク。
ハウス発祥の地シカゴで生まれた音楽史上稀にみる超アグレッシヴでワイルドでゲットー、フットワーク以上のそのサウンドを、より破壊的でえげつなく昇華させた彼のパフォーマンスの先には、ダンスを超えたフィジカルの限界が。
好きな人はとことん好き、ダメな人はとことんダメ、好き嫌いがはっきりしそうなダンスミュージック界最強の暴君のステージは、心して挑まないととんでもないことに。
6.Egyptian Lover
(4月30日(土)22:30〜00:00)
アメリカは西海岸が生んだエレクトロ〜ヒップホップの重要アーティスト:エジプシャン・ラヴァー。DJ、プロデューサー、ラッパーとして80年代から活躍し、N.W.A.やドクター・ドレーらとともにシーンを創世記から牽引。
オールドスクールヒップホップはもちろん、ハウス〜エレクトロ・シーンにも多大な影響を与えてきた重鎮。
昨年10月には9年ぶりとなるアルバム「1984」を発表し、さらに今年に入ってからも同郷ロスの名門レーベルStones Throwから、彼の初期作品がコンパイルされたボックスセットがリリースするなど、今、改めて評価が高まるレジェンドの最新のステージは見逃せない。
7.DJ NOBU B2B The Black Madonna
(4月30日(土)17:30〜21:00)
ドイツの名門クラブBerghainや、ライヴストリーミングサイトBoiler Room、さらにはオランダ最大級のダンスカンファレンス『ADE』などへの出演を経て、海外での評価を確固たるものにしつつある、日本アンダーグラウンド・シーンの至宝、『FUTURE TERROR』でおなじみDJ NOBU。
そんな彼とともに今回B2Bを披露するのは同じくBerghainをはじめとする世界中の人気クラブ、さらにはフェスに現在引っぱりだこのシカゴ発のフィメールDJブラック・マドンナ。
それはまさに日米アンダーグラウンドDJ夢の競演。
このレアな組み合わせのB2Bは、世界中でもRAINBOW DISCO CLUBでしか見ることができないかもしれない。
なお、『RDC』は現在もチケットは発売中!当日券もアリ!
GWは、是非ひがし伊豆へ。そこには極上の音楽体験が待っているはずだ!
EVENT INFORMATION
『RAINBOW DISCO CLUB』
2016.4.29.FRI〜5.1.SUN
東伊豆クロスカントリーコース特設ステージ(Shizuoka)
一般発売チケット:15,000円 駐車券:2,000円 テント券:3,000円 当日券:17,000円
ANDREW WEATHERALL, GILLES PETERSON, NIGHTMARES ON WAX, MOVE D, RUSH HOUR ALLSTARS (Antal / Hunee / San Proper / Soichi Terada), KENJI TAKIMI, KAORU INOUE, KIKIORIX, SISI, DJ NOBU B2B The Black Madonna, DJ FUNK, EGYPTIAN LOVER, KUNIYUKI, DJ SODEYAMA, SAUCE81, Opal Sunn, SAPPHIRE SLOWS, CRYSTAL