真夏の祭典『SUMMER SONIC』の1日目と2日目の間に開催されるオールナイトイベント『HOSTESS CLUB ALL-NIGHTER』。
インディロックからダンスアクトの新進気鋭から大型ヘッドライナーまでラインナップされている本イベント、今年はすでにダイナソーJr.とアニマル・コレクティヴがヘッドライナーとして出演することがアナウンスされているが、
このたび多数の名義を使い分けながら、奇抜なサンプリングを駆使した実験性とメッセージ性に満ちた作品をリリースしてきたダンス・ミュージックシーンの奇才(いや変態と言った方が正しいか?)マシュー・ハーバートがレジデントDJとして出演することがわかった。
洗濯機、ラジオ、トースターなどが発する音、マクドナルドやGAPの商品を破壊する音、はてはコンドームが床に落ちる音など、常人では考えつかない音をサンプリングして音楽を作り上げてきたマシュー・ハーバート。
その実験性はスタジオでの楽曲制作だけでなく、ライヴでも健在。
これまでもTVを壊した音や新聞を破く音などをその場でサンプリングして音ネタ化するといった、即興性あふれるパフォーマンスでも有名である。
一匹のブタの誕生から死ぬまでをサンプリング
彼の実験性の極地といえそうなのが、1匹のブタが生まれてから屠殺され、調理され食べられるまでの音をサンプリングした『One Pig』(2011年)。
同作を引っさげたライヴでは、実際にステージで豚肉を料理してみせるパフォーマンスで、観客の度肝を抜いていた。
トルティーヤをレコードに!? 奇才のクリエイティブは止まらない
first in a series of edible sounds. this one a tortilla record. playable on normal hifi. unlikely to be delicious. pic.twitter.com/0O1tnhTEiz
— matthew herbert (@matthewherbert) February 26, 2016
彼は食の問題への関心が高いようで、先日ロンドンで開催された未来の食をテーマとしたプロジェクト『FED UP』のイベントでは、トルティーヤやチーズ、ハム、ナスビなどを、食べられる&再生もできるレコードに(!)して話題に。
ちなみにそのトルティーヤ・レコードは実際にリリースされたとか(ただし12枚限定)。
まさに天才&変態というほかない傑物だが、その才能の真髄は実際にパフォーマンスを見てこそ。
8月20日に開催される『HOSTESS CLUB ALL-NIGHTER』でのDJプレイでは、どんな音楽を奏でてくれるのか、絶対に見逃すな!
EVENT INFORMATION
『HOSTESS CLUB ALL-NIGHTER』
2016.8.20 SAT
幕張メッセ(Chiba)
CHARGE:TBA
Matthew Herbert / Dinosaur Jr. / Animal Collective / Deerhunter / Temples / Savages and more