4月19日(金)、いよいよ「Rainbow Disco Club 2024」が開催!(4月19日(金)〜21日(日)@静岡県東伊豆クロスカントリーコース)

鬼才Four Tetを筆頭にPrins Thomas、Ben UFO、Hessle Audio、Antal、HAAiら海外勢、そしておなじみDJ Nobuら国内の精鋭も多数。さらには近年進化が著しいアジアからもゲストを迎えるなど例年以上に多種多様で胸熱なラインナップが光るがそれもそのはずRDCは今年で愛され続けて15年! そこで15周年の記念回を前にRainbow Disco Club(RDC)のこれまでの歩みを振り返ってみたい。

RDCは2010年にスタート。今となっては東伊豆の大自然のもと超良質なダンスミュージックを存分に味わえる……それがRDCの醍醐味だが、記念すべき第一回の舞台は東京臨海、晴海客船ターミナル臨港広場特設ステージ。日本でフェスが乱立し始める最中にラインナップはDJ HARVEY、MATT EDWARDS、NICK THE RECORDと生粋のファン垂涎の純然無垢なダンスミュージックオンリーのフェスとして勃興し、初回にして約4,000人を動員。そして、在りし日のクラブを彷彿とさせる極上の雰囲気を醸し出し、来場者は歓喜の渦。華々しい幕開けとなった。

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同年、METROAREAやFLOATING POINTSを迎えカウントダウンパーティを行うものの、2011年、2012年は震災や悪天候により泣く泣く中止に(2011年のDJ NATURE、Caribouは本当に見たかったし、2012年のJamie Jonesも!)。RDCは早々に波乱を迎えるも3年目の正直! 2013年はドイツの雄DIXONをはじめDJ NATURE、KEVIN YOST、COTTAM、はたまた今年も出演するBen UFOらを招聘し見事復活。2014年も漆黒の使者MOODYMANN、PRINS THOMAS、MAGIC MOUNTAIN HIGH、HESSLE AUDIOなど、これまた御前上等なラインナップで大喝采。

そして、転機となったのは2015年。それまでの舞台・晴海から現在のホーム東伊豆クロスカントリーコースへ。都市型からマイナスイオンたっぷり空気も美味しい大自然系野外フェスへと華麗に転身。しかも日程も拡大し初の複数日開催で、ラインナップはもちろんアートや食、アクティビティなどあらゆるコンテンツが格段にパワーアップ。MODERN DEEP LEFT QUARTETにRUSH HOUR ALLSTARSなどが登場し、燦然たる3日間を演出した。

さらに、2016年はヘッドライナーANDREW WEATHERALLの不意のキャンセルを乗り越え盛大に開催。代役のRADIO SLAVEが奮闘し、その他にもGILLES PETERSON、NIGHTMARES ON WAX、加えてDJ FUNKという超変化球もありなんともバラエティ豊か。また、いまやRDCの風物詩となったDJ NOBUのb2bも相成り、この年のTHE BLESSED MADONNA(当時のアーティスト名はTHE BLACK MADONNA)との競演はもはやRDCの伝説。

その後も2017年はFLOATING POINTSやHESSLE AUDIO、その上SOICHI TERADA×KUNIYUKI×SAUCE81の貴重なライヴ。2018年は今年のヘッドライナーFOUR TET×FLOATING POINTSという奇跡の組み合わせを実現し、さらにはDJ NOBU×JOEY ANDERSONにANTAL×HUNEEなど世にも珍しきB2B祭りと毎回本当にいろいろな趣向で楽しませてくれるRDC。そして、2019年は初心に帰ってDJ HARVEYとMatthew Herbertという鬼の組み合わせ。こうした予想の斜め上を行くラインナップ、審美眼もRDCならでは。

年々その規模感が増しながらも信念は変わらず、ストイックにクオリティを担保しながら初志貫徹オーディエンスファースト、さらにはアーティストファースト。それが多くの人の心を鷲掴みにし、それこそ“東伊豆に行くと世界が変わる”と日本のみならず世界中にファンを拡大。その証左に2010年代はアムスやパリ、タイ、上海など世界各地に展開。一方でレーベルBeyond Space and Timeを運営するなどダンスミュージック界に寄与すべく多角的なアプローチを見せていたが、世界を暗澹とさせたコロナの悪夢がRDCにも……。

しかし、そうした中でも2020年には初の配信にチャレンジし、DJ Nobu、Soichi Terada、Wata Igarashi、Kenji Takimiらが世界中に極上の音楽と勇気を届けた。そして、2021年には「RDC ‘Back To The Real’」と題してスピンオフイベントを行いダンスミュージックの再起を図り、2022年、RDCはようやく東伊豆に帰還。まだまだ多くの規制がある中で海外からゲストを招き開催し、2023年は巨匠Jeff Millsを迎え完全復活。そして今年、15年目の節目は果たして……。

RDCといえば、ハウス、テクノ、ディスコを中心としたダンスミュージックファンも納得を超えて感涙する秀逸かつ想像を超えるラインナップが売りだが、それだけでなくロケーション、装飾・アートを含めた世界観づくりも唯一無二、あの環境には誰もが驚くはずだし、フライヤーなどのアートワークも独自の路線を突き進み激カッコよし。何より、時代とともにスタイルは刷新されるも前述の通り信念は変わらず、その姿勢がフェス自体の強度となりオンリーワン、スペシャルワンの世界を構築。

さらに、RDCはユースカルチャーの育成に励みつつ地域活性にも大きく貢献。昨年の開催では東伊豆周辺地域の経済波及効果が約1億円以上と見込まれ、一方でSDGsにも配慮。ゴミ処理の徹底、エコ活動にも従事するなど、ただ楽しむだけではないRDC。だからこそ15年に渡って愛され続けたわけだが、今後もぜひその冠よろしく、七色の輝き、七色のサウンドで誰もが自由に踊り明かし、楽しめる空間を作り続けてほしい!

そんなRDC、今年は4月19日(金)、20日(土)、21日(日)、静岡県東伊豆クロスカントリーコースにて開催。RDC StageにはAntal、DJ Nobu b2b DJ Masda、ffan、Four Tet、Hessle Audio (Ben UFO / Pangaea / Pearson Sound)、Kenji Takimi、Kikiorix、Kuniyuki (Early Tapes Opening Live Set)、Peach、Precious Bloom (live)、Prins Thomas、Shanti Celeste、Sisi b2b Gero、Yamarchy。Red Bull StageにはChanaz、HAAi、machìna (live)、Mr.Ho、salute、SAMO、Stones Taro、Tim Reaperが出演する。


https://www.rainbowdiscoclub.com