常に進化し、時代の中で続々と新たな様式が生まれていくデザイン。
その中で絶えず最先端を志し、時代をリードしてきた世界屈指のデザイン集団、それがTOMATO(トマト)だ。
このたび彼らの結成25周年を記念したレトロスペクティブ・マルチメディア・エキシビション『THE TOMATO PROJECT 25TH ANNIVERSARY EXHIBITION “O”』が東京・渋谷のパルコで3月12日より開催される。
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世界のデザイン・シーンをリードするTOMATOとは
メディアデザイン、映像、コンピューターグラフィック、ファッション、ブランディング&CI、近代彫刻&都市建築設計、ファインアート……、様々な分野で活躍し、ここ日本ではソニーのコーポレートアイデンティティやテレビ朝日のロゴ制作を手掛けたことでも知られる彼らは1991年にロンドンで発足。
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そこには、タイポグラフィック界の巨匠:ジョン・ワーウィッカーや自らもファッション・ブランドを手掛けるサイモン・テイラーといった超一流のデザイナーに加え、今年待望の新作がリリースするモンスター・ダンスアクト:アンダーワールド。さらに歴代メンバーとしては、日本人デザイナー:長谷川踏太らが所属していた。
現在ではロンドンだけでなくオーストラリアのメルボルン、ドイツのカッセル、そして東京など世界中にメンバーが分散し、各地で新たな表現を生み出している。
トマトの全てがここに!
『THE TOMATO PROJECT 25TH ANNIVERSARY EXHIBITION “O”』
今回のエキシビションではトマトのこれまでの作品が一堂に会するだけでなく、彼らが実験的に制作したものや、トマトがアンダーワールドのために制作した秘蔵のレコードジャケット、グラフィック、映像、アートワークなども初公開される。
そんな今回の回顧展のタイトルには“0”とある。
“O”それはエレメント。過去と今と未来を意味している。
すなわち、トマトの作品の数々を網羅した今回のエキシビションでは彼らの歴史を振り返ることができる。そして、それはいわばデザインの歴史を振り返ることであり、またここからデザインの未来さえもが浮かびあがってくるはずだ。
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渋谷から世界に発信!パルコだけではなく街中がTOMATO一色に
トマトの表現活動において、日本文化は非常に大きな役割を担っている。
特に東京・渋谷は常に新たな発見と刺激を受ける場所だと彼らは公言。それだけに、今回渋谷で彼らの大規模なエキシビジョンが開催されることには大きな意味がある。
そんな今回のエキシビジョンでは、渋谷パルコのPARCO MUSEUM、GALLERY Xに加え、館内の階段なども活用した様々なインスタレーションが展開される。
さらには、パルコだけでなく今春開局の「渋谷のラジオ」とのコラボが実現し、はたまたシネクイントでは彼らの映像作品を編集したショートフィルムや関連作品の上映や、トマトがタイポフェイスを作成しアンダーワールドが音楽を手掛けたダニーボイル監督の映画『Trainspotting』の特別上映もある。
そして街頭でもAR技術などを駆使したバーチャルアートを展示予定。
その他、トマトプロデュースのポップアップ・ショップやメンバーによるトークショー、ワークショップの開催、図録やエッセイ写真集、アンダーワールド初の書籍も発売と、様々なコンテンツが用意されている。
世界の最先端を走り続けた彼らのデザイン性と渋谷という街の融合、それははたしてどんな化学変化を起こすのか、実に楽しみだ。
『THE TOMATO PROJECT 25TH ANNIVERSARY EXHIBITION “O”』
会期:3月12日(土)〜4月3日(日)
メイン会場:パルコミュージアム(PART1・3F)、ギャラリーX(PART1・B1F)
その他、シネクイント(PART3・8F)、階段など館内複数個所の特設ギャラリーなど
入場料:一般500円、学生400円、小学生以下無料
営業時間:10時〜21時
www.parco-art.com
3月16日に発売されるアンダーワールドの新作「Barbara Barbara, We Face A Shining Future」のアートワークもTOMATOによるもの。
「Barbara Barbara, We Face A Shining Future」
Underworld
Smith Hyde Productions / Beat Records
2016.03.16 On Sale
www.beatink.com
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