そうだ、大阪に行こう……。

そう思ったのは9月のこと。なぜなら大阪万博(国際博覧会)の遺産としていまなお万博記念公園のシンボルとしてそびえ立つ芸術家・故岡本太郎氏の一大作品「太陽の塔」の内部が“10年ぶり”に公開されるから。

とはいえ、気がつけば10月。先日、政府が2025年の万博を半世紀ぶりに大阪に誘致する方向で考えているというニュースを聞き、改めて「太陽の塔」の内覧会を思い出したが時すでに遅し。9月30日にその募集は締め切られ、個人的にも“10年ぶり”ぐらいとなる大阪訪問はまたまた持ち越されたわけだが……

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“10年ぶり”……!?
となるのは「太陽の塔」の内覧会だけでなく、こちらも9月に突如アナウンスされたハウス界の巨匠コンビ、マスターズ・アット・ワーク(MAW)の来日も同様。

ルイ・ヴェガとケニー・ドープ、どちらもハウス界では岡本太郎ばりのビッグネームであるが、まだまだご健在でご活躍もハンパないところ。
そのため各々で来日することはあるものの、2人揃って来日するのは10年ぶりとなってしまうわけだが、これはあの女帝マドンナと同じぐらい貴重なもの(今年2月に彼女が行った日本公演が10年ぶり)。

ちなみに今年MAWとマドンナ以外にも10年ぶりに来日した人がいて、それはサッカー界の世界的スター、デイビッド・ベッカム。

いやはや10年と言えば小学4年生が成人になるほどの長い年月。とりわけダンスミュージックシーンのムーブメントは栄枯盛衰が早いだけに、絶えずトップにいるのは至難の業とも言えるが、それを成し遂げている彼ら。
今回はそんな彼らの10年の歩み(進化)が知れる絶好の機会となるわけだが、それに先駆けて今回はこんな貴重なミックスをご紹介。

EDM隆盛の一方で、この10年で度々ディープハウス再興が叫ばれ様々な形に進化しているが、彼らのミックスはその一端を感じさせつつも、ハウスの神髄&根源たるハートフルでダンサブルな圧倒的グルーヴがとにかく胸熱。
EDMも好きだけど、ちょっと食傷気味のアラサー&アラフォー世代はきっと泣いて喜び、20代より若い世代にとってもこのフレッシュなグルーヴには惹かれるものがあるはずだ。

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