1992年11月8日、感染症を悪化させ逝去した伝説のDJ、ラリー・レヴァン。
1970〜80年代にかけてNYを謳歌し、ひとつの時代を作り上げたクラブParadise Garageにて帝王がごとく君臨したラリー。
伝説と言われるDJは数多くいるが、彼ほどその枕詞が似合うDJはそうそういない。
それほどまでに彼は大きな影響力を誇り、今なおダンスミュージック史上に残る存在として語り継がれているが、残念ながら現代においては彼のそのプレイを知る者は少ない。
しかし今、彼の死の直前となる1992年に来日したときのミックスを発掘!
今回はそのお宝音源を紹介したい。
これは『The Harmony Tour』と銘打たれ、フランソワKとともに今はなき日本における伝説的クラブ芝浦GOLDでプレイしたときの模様が収録された貴重なミックス音源。
約1時間半にわたり、いわゆるガラージを中心にディスコやソウルなど多彩なサウンドが展開されているのだが、その中に冴え渡る優れたストーリー性とミックスの妙。
歌詞に込められたメッセージを繋ぎ、絶え間なく続くグルーヴが身体を激しく刺激する。
時代は1992年、音楽的には古めかしく感じる人もいるかもしれないが、それを超越した熱いヴァイブがこのミックスからは溢れ出ている。
そんな伝説のDJの貴重なミックス音源、今こそ聴くべき代物だ。