ローランドの創業者:梯郁太郎(かけはし いくたろう)が4月1日に亡くなったことが、ゴダイゴのドラマー:トミー・スナイダーのFacebook投稿で明らかになった。
ローランドは1972年創業の楽器メーカーで、本社は静岡県。梯は80年代、「やおや」の愛称で知られるリズムマシンTR-808やTR-909、アシッドサウンドを奏でるベースシンセTB-303といった名機を世に送り出した。その音源はハウスやテクノ、トランス、ヒップホップなど数多のダンスミュージックにが使われてきた、いわばダンスミュージックの原点。
たとえば、TR-808はイギリスの大御所テクノユニット:808ステイトの名前の由来になっていたり、最近でも世界的なバズを起こしたピコ太郎の“PPAP”に使われていたりと、現在でも多くの人に愛されている。
梯はこれらの電子楽器のほかに、メーカーの壁を越えて楽器同士をデジタル接続できる世界共通規格:MIDIの策定に尽力。その功績を讃えられ、2013年にはグラミー賞の技術賞を受賞。
Imagine there'd never bn a 808 909 101 303 etc. Wud all b stuck listening to guitars. (How many can I offend) RIP Roland's Ikutaro Kakehashi
— Hudson Mohawke (@HudMo) 2017年4月1日
RIP Ikutaro Kakehashi. like many others, am in his debt. the thing that started me in electronic music was a roland alpha juno 2
— matthew herbert (@matthewherbert) 2017年4月1日
R.I.P Ikutaro Kakehashi, father of the Roland TR-909, TR 808 & TB 303. The DNA of dance music. pic.twitter.com/bF21TlbcGN
— Dash Berlin (@DashBerlin) 2017年4月2日
訃報に対し、ハドソン・モホークやマシュー・ハーバート、808ステイト、ダッシュ・ベルリンら様々な世代のアーティストらが追悼のメッセージをアップしている。