今年も「GMO SONIC」が開催。第一回となった昨年はArmin Van Buurenやばかったな〜なんて思いながら会場のたまアリ(さいたまスーパーアリーナ)へ。1月27日(土)、28日(日)の2日間、両日ともにオープン前から長蛇の列で人気の高さが窺え、もちろんスタートすればたちまち大盛り上がり。熱狂の2日間、本誌なりの雑感&公式レポートをどうぞ!

まず初日。KREVAはやっぱりかっこよかったし、2年連続出演のJO1は大人気でもしかしたらレギュラーになるのかしら? そして、海外アーティスト第一弾CHRIS LAKEは安定感抜群すぎて、この流れでこれみたいなさすが感。

個人的初日ハイライトはBLACK EYED PEAS。やっぱりヒット曲ってスゴいなと。歌えるし底抜けに楽しいし、とにかく強度があって、聴いていると懐かしさとか思い出とかいろいろ込み上げて泣けちゃうくらい。“RITMO”とか“Pump It”も良かったし、やっぱり“The Time”、“I Gotta Feeling”も最高で、しかもステージ巧者だから楽しませ方がわかってる。そして、みんなめっちゃ日本褒めてるし、素晴らしい国だって! スーパーだって! そしてかわいいってさ! とにかく“かわいい”連呼してたよ!

感極まった後のGALANTIS。ひとりになってもめっちゃ元気。いろいろ叩いて忙しそうだけどエネルギーはそのままに、同郷Aviciiへの追悼“Levels”はもあったり。初日のトリ、ZEDDも手堅くて、いつ来るかな〜と思っていた“Clarity”はクライマックスに。やっぱり“Break Free”は盛り上がってたし、Daft Punk“One More Time”もプレイしていてまだまだ破壊力抜群だなと。

今回はアリーナの中央に花道的なランウェイができていて、ライヴアクトするアーティストのファンにとっては間近で見られてかなり嬉しかったはず。私も行けるものなら最前線行きたかった(aespaで)!

2日目、世界一のヒューマンビートボックスクルーSARUKANIは今後いろいろなフェスで活躍しそうだな〜なんて思いつつ、広い会場で聴く水曜日のカンパネラは最高だったし、やっぱり詩羽ちゃんはかわいいし、RIIZEのトークも初々しくてかわいかった。

そしてここからは怒涛の展開。やっぱりヤバかったTIMMY TRUMPET。自慢のトランペットを差し引いても超絶ハードで鬼マッチョなストロングスタイル。前に国内で見た時も日本の楽曲をマッシュアップしてたけど、今回はAdo、YMO、Vaundyとかありつつ、前回見たときに続いてまたもや“サライ”。なぜ“サライ”!? そんなマッチョマンに続くはaespa。本当にかわいすぎて泣ける。“Next Level”に“Illusion”、“Better Things”、“Welcome To MY World”、“Thirsty”、“Hold On Tight”、“YEPPI YEPPI”“Spicy”、“Black Mamba”、“Trick or Trick”、“Drama”ともう全曲書いちゃうくらい最高で、辿々しく日本語で話すMCも最高でした。

STEVE AOKIはもういつもの通りSTEVE AOKIで、サプライズにAwichが登場してGILA GILAしてたのはこの日のハイライト。さらに、その後盟友TIMMY TRUMPETが再び現れ、上半身裸になりがちDJトップ2の強力アンセム“Tarantino”や“Hava”。そして、大トリはKYGO。これがまた良くて、ハウスの素晴らしさを再確認。序盤はダンサブル、徐々に自分の楽曲を織り込み、Justin Jessoが登場しての“Stargazing”も。また、前日のGALANTISに続いてのAviciiタイムも。彼の思いを引き継いで作られた“Forever Yours”にまたまた“Levels”。いまだに変わらぬAviciiの人気を喜びつつ、終盤には鍵盤を弾きながらの“Freeze”にストリングスなどの生演奏が加わり、さらにはJesso熱唱の“Firestone”で壮大に……かと思いきや、リミックスへと流れて最後もハウスなエンディング。これもまた良きでした。

初日の段階ですでに2025年の開催も発表されているが、今後は夏のサマソニ、冬のジーソニ(GMO SONIC)と定着するもそう遠くない!?

以下、公式サイトで掲載中のレポートもぜひ!

計4万人が熱狂、感動、歓喜に沸いた2日間 ユースカルチャーを次代に繋ぐ「GMO SONIC 2024」は今年も大成功!  

GMOインターネットグループとクリエイティブマンプロダクションが手を取り、良質なユースカルチャーを育む新たな礎となるべく2023年に立ち上げられた大規模音楽フェスティバル「GMO SONIC」が今年も開催。2024年1月27日(土)、28日(日)、さいたまスーパーアリーナ(埼玉県さいたま市中央区)にて行われた。  

初日はJO1、KREVA、CHRIS LAKE、BLACK EYED PEAS、GALANTIS、ZEDDらが奮闘。続く2日目は、オープニングアクトのDJ SHUZO&YAMATO、DRUM TAOの後に世界一のヒューマンビートボックスクルーSARUKANIが人力とは思えない脅威のポテンシャルを披露すれば、水曜日のカンパネラの詩羽のキュートなステージには誰もが釘付けに。さらに、昨年9月にデビューしたばかりのボーイズグループRIIZEのフレッシュなパフォーマンスには一際大きな声援が。  

また、この日も世界中からトップアーティストが続々登場。まずは名だたるビッグフェスを熱狂に導くDJ×トランペットの二刀流TIMMY TRUMPETがパワフルなセットでアリーナを圧倒。続くaespaは一転クール&ビューティなパフォーマンスで大観衆を魅了する。さらに、STEVE AOKIはアグレッシブなプレイで会場を沸かせる中、ヒップホップクイーンAwichがサプライズゲストとして登場するとこの日一番の大歓声が。そして、「GMO SONIC 2024」の大トリを飾ったのはKYGO。随所に自身の楽曲が散りばめられた極上のハウスセットでオーディエンスを歓喜へと導き、ラストはKYGO自身が鍵盤を奏で、ストリングス隊、スペシャルゲストのJustin Jessoを交えての「Firestone」で万感のフィナーレを迎えた。  

2日間でのべ4万人を動員し、今年も終始大きな盛り上がりを見せた「GMO SONIC 2024」。会場内、アリーナ中央には53mにも及ぶランウェイが新設されオーディエンスの注目を集める中、上を見上げればエアリアルの妙技。加えて、無数のレーザーが飛び交うなど今回は演出面が格段にパワーアップ。昨年以上にスペクタルな空間を創出しながら、そこに着物姿のパフォーマーなど“和”の世界観を絶妙にブレンドし、既存のフェス像を刷新する新たなスタイルを追求。  

音楽面もジャンルに固執することなく、様々なサウンドに触手を伸ばし、なおかつ世界的スーパースターから今後の活躍が期待されるアーティストまで幅広くラインナップ。それもひとえに本祭が音楽を通して支援するユースカルチャーの次代を担う若年層が渇望する“本物”を伝えるため。そして、コロナ禍で一度は窮地に立たされたエンターテインメントが再興しつつある中、「GMO SONIC」はその一翼を担うと同時にエンターテインメントが持つ本来の力と、そこから生まれる新たなカルチャーをより多くの人に体験してもらうため。  

インターネット上であらゆる物事が完結する昨今、そこにとどまることなく目の前で本物を見て、現場に生まれる空気、熱を肌で感じ、思いをともにする仲間と共有する。インターネット企業として、あくまでネットに重きを置きながらもリアルにこだわり、本物を追求するGMOのその思いを、これまで数々の音楽フェスや国内外アーティストのイベントなどを確立してきたクリエイティブマンが、その蓄積されてきたノウハウを活かしプロデュースしていく、それが「GMO SONIC」。 

さいたまスーパーアリーナに詰めかけた大勢の観客たちの笑顔を見る限り、今回もまた大成功だったと言える。そしてここから、本祭を通し若者たちが改めてユースカルチャーを体感し新たに作り上げていく、そんな未来が来ることを願うばかりだ。なお、すでに来年、2025年も1月25日(土)、26日(日)に開催されることが発表されている。よりブラッシュアップされた「GMO SONIC」に期待したい。

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Photo by Masanori Naruse