対戦格闘ゲームの金字塔「ストリートファイターII」をフィーチャーした超絶ルーティン動画が話題を呼んでいる。

その動画を公開したのはカナダのDJスクラッチ・バスティッド。
DJとしてのキャリアは15年以上、その間『DMC』や『ITF』といったバトルDJの祭典で腕をならし、アメリカのヒップホップ・フェス『Scribble Jam』では度々チャンピオンに輝いている超実力派だ。

また、Red Bullが主宰するDJのためのSkratch Schoolでは講師をつとめるなど、幅広く活躍している。

一方、「ストリートファイターII(通称ストII)」といえば、1991年にアーケードゲームとして登場し、その後は家庭用ゲームのソフトとしても発売。スーパーファミコン版は世界累計630万本を売り上げた。

ゲーム部分はもとより、サウンドも評価が高く、かのサンダーキャットも
「まるで自分がチャンピオンのような気分にさせてくれた。下手くそでも、死んだ時には偉大な死であったかのように思えた。死んでもあいつは諦めなかった、そんな気分にさせてくれる音楽はどうやって出来るのだろう?」
と語り草になっている。

今回公開された動画では、「ストII」の効果音や、「波動拳」「昇龍拳」などおなじみのボイスをスーパーファミコンのROMから抽出し、スクラッチ・バスティッドが自らのルーティンに使用。

ジャズ・ピアニストのダニエル・クロフォードが「ストリートファイター」にオマージュを捧げた“Captain Capcom”にのせてスクラッチしていくのだが、そのプレイがまたスゴい。
さすがのキャリアを感じさせるテクニックとアイディアは、まさに世界レベルというところ。

captain-capcom_jkt
[bandcamp width=100% height=120 track=3973732800 size=large bgcol=ffffff linkcol=333333 tracklist=false artwork=none]

たたみかけるように「ストII」の声ネタ・音ネタが乱れ飛び、連続コンボのようにスクラッチが繰り出され、さながら激しい対戦を繰り広げているような熱いルーティンに(スクラッチ・バスティッド本人がルーティンの合間に昇龍拳を放つのもご愛嬌)。

また、映像自体もスクラッチとともにヒットエフェクトがかかったり、必殺技ボイスにあわせてキャラクターが登場したりと遊び心満載。
そもそもオープニングからして彼の名前が「ストII」のロゴっぽくなっていたり、「ストII」のアーケード筐体が出てきたりとかなり胸熱。

この映像はFacebookでも公開中。

"STREET FIGHTER II" DJ Remix – Skratch BastidBreak out the SNES…Shot & Edited by – Dreadnaught DigitalBeat: Daniel Crawford "Dshon82" "Captain Capcom"

Skratch Bastidさんの投稿 2016年3月8日

ちなみに、彼はこのほかにもたくさんのルーティンを動画でアップしているので、気になる方はぜひそちらもチェック!

今年は「ストII」が誕生25周年、ぜひスクラッチ・バスティッドとのコラボを願う。