映画『GOOD TIME』のためにワンオートリックス・ポイント・ネヴァー(OPN)によって製作され、先の第70回カンヌ国際映画祭でカンヌサウンドトラック賞に輝いた楽曲がアルバムとしてリリース。

一部の楽曲にはおそらく劇中の登場人物のものと思われるセリフやSEがサンプリングされているが、映画の劇伴としてはもちろん、OPN自身の新作アルバムとしても楽しめる。

エレクトロニカ〜グリッチ、ミニマル、アンビエントを通過したサウンドは荒々しく不安定なビートが否応無しに緊迫感を煽るかと思えば、ときに荘厳で希望に満ちてさえ聴こえるシンセの美しい旋律が挿入され、緊張と緩和を繰り返す。イギー・ポップという豪華なコラボレイターを迎えた“The Pure And The Damned”は映画のエンディングを飾るにふさわしい落ち着いたブルースで、一縷の望みと救いを感じさせるトラックに。

GOOD-TIME-jacket
Oneohtrix Point Never
『GOOD TIME OST』

Warp Records / Beat Records