気がつけば30年。
長きに渡り日本のダンスミュージック・シーンを牽引してきたKO KIMURA。そのキャリアに裏打ちされたスキル、そして独自のセンスは、今も燦々と輝き続けている。
そんな彼が記念すべき年に選んだベストトラックは、いかにもKO KIMURAらしい、現場に根ざしたチョイスとなった。
——2015年のベストトラックは?
「Mattew Jayの楽曲群。ジャンル的にはテクノだが、グルーヴ感が今の音って感じがよかったです。
Eric Prydz “Opus (Four Tet Remix)”、EDMにギリギリ入らないその隙間な感じの立ち位置がよく、Four Tetのリミックス群も素敵でした。
Caribou “Can’t Do Without You(Extended Mix)”、自分的に全くボーカルが入った曲をかけなくなった中で、自然に混ぜれる感のあるボーカルがよかったです」
——ベストアクトは?
「『SONAR』で見たDUBFIRE HYBLIDのライヴは、映像とライヴのパッケージングが丁度いい感じで良かったです」
——2015年、最も刺激的だったことは?
「自分もそうでしたが、EMMA君、須永辰緒さん、MURO君など揃ってDJ30周年という節目になったのが印象的でした」
——2015年、最高の出来事は?
「ココ何年か頑張って活動してきた風営法改正運動が実を結び、実際に風営法改正が決まったこと」
——最後に2016年の抱負、具体的に進めているプロジェクトがあれば教えてください。
「2015年にリリースしようとしていた30周年記念のソロアルバムが間に合わなかったので、今年の年頭にはきっちりリリースしたいです。
また、これも執筆活動が押してしまったビンテージハーレーのメンテナンス本もリリースします」