激化するEDM×アンダーグラウンドの仁義なき戦いから、シーンに颯爽と登場したDJチルドレン。
さらには、2億円で落札された奇跡の名盤とは……。
2015年、世界のダンスミュージック・シーンで巻き起こった15の事件、ニュース、ゴシップをピックアップ。
まずは第一弾、5つのトピックを紹介!
01
ラスベガスの新たな税法で揺れる
EDCとバーニングマンのチケット事情
音楽やカジノなど、エンターテインメントの本場、ラスベガスで大胆な新税法が適用されたのをご存知だろうか?
ネバダ州がライヴイベントのチケット販売に9%という天文学的な税をかけると発表したのだ。
特に2004年から施行されており以前は免除されていたLive Entertainment TaxがついにEDMフェスにも適用されるそうで軒並み値上がり必至……。
2015年10月1日以降に発売されるチケットすべてに税金が上乗せされることを知ったEDC主催者サイドは、EDMファンに向けて9月発売を発表した。
02
ジェイ・Zが買収した音楽ストリーミングサービス
共同オーナーの結集っぷりがヤバかった
ラッパー兼実業家であり、ビヨンセの夫としても知られるジェイ・Zが2015年3月に買収した、高音質がウリのスウェーデンのストリーミングサービス会社、タイダル。
その発表会で起こった出来事がすごかった。
共同オーナーとしてマドンナ、アリシア・キーズ、リアーナ、カニエ・ウエスト、ダフト・パンク、カルビン・ハリス、アッシャー、ジェイソン・アルディーン、ジャック・ホワイト、デッドマウス、ビヨンセなど錚々たるメンバーが壇上に降り立ったのだ。
タイダル、そしてジェイ・Zの今後の動きに注目したい。
03
音楽史上最高額!!
ウータン・クランのアルバムを2億で落札
ウータン・クランが、2014 年に制作、世界で1枚しか存在しない「Once Upon a Time in Shaolin」は、メンバー2人だけが全曲聴いたという奇跡的な作品。
それをオークション販売したところ、音楽作品史上最高額の2億円で落札された。
落札したのは「アメリカでいま、最も嫌われている男」、元製薬会社CEOマーティン・シュクレリなる人物。
人の命に関わる薬の販売権利を買収、薬価を13.50ドルから750ドルに値上げし非難を浴びた張本人である。こんなヤツに奇跡のレア盤が渡るなんて。
04
EDM vs アンダーグラウンド
世界を騒がせた仁義なき戦い
EDMが流行すると同時に勃発。日増しに激化するEDMとアンダーグラウンドとの抗争。
今年もバチバチでしたが、その代表的なものをここで……
アクスウェルとセバスチャン・イングロッソがアンダーグラウンドに対してアマチュア発言すれば、負けじとジョン・ディグウィードとポール・ヴァン・ダイクがEDMアーティストを真正面から批判。
なかでもネットでも大きな話題になったのはケミカルの「(EDMは)どれも同じにしか聞こえない」発言。
その他にも元オアシスのノエル・ギャラガーとアヴィーチーの舌戦などもありましたが、2016年もこの仁義なき戦いは続きそう。
05
南アフリカに登場した3歳の逸材
DJシーンにも低年齢化の波来る!?
2015年のDJ Magランキングで3位に輝いたマーティン・ギャリックスは現在19歳。
ここ日本でもSEKITOVAやbanvoxなど彼と同世代のアーティストが台頭してきて将来が楽しみなところですが、世界にはさらに若手が……。
オランダの一大フェス『Amsterdam Dance Event(ADE)』では14歳の子どもがプレイ!
さらに、南アフリカのオーディション番組に登場したDJ Arch Jr。なんと彼の年齢は3歳!
ただミキサーをいじるだけかと思いきや彼はPCとDJコントローラーを駆使して見事なプレイを披露。
世界中で大きな話題になりました。