アメリカで最も権威のある音楽賞『グラミー賞』の候補者、候補作がこのたび発表となった。

まずは主要4部門である「最優秀レコード」「最優秀アルバム」「最優秀楽曲」「最優秀新人賞」の候補をチェック。

最優秀レコード

“Redbone” チャイルディッシュ・ガンビーノ
“Despacito” ルイス・フォンシ&ダディー・ヤンキー feat. ジャスティン・ビーバー
“The Story of O.J.” ジェイ・Z
“HUMBLE.” ケンドリック・ラマー
“24K Magic” ブルーノ・マーズ

最優秀アルバム

「”Awaken, My Love!”」チャイルディッシュ・ガンビーノ
「4:44」ジェイ・Z
「Damn」ケンドリック・ラマー
「Melodrama」ロード
「24K Magic」ブルーノ・マーズ

最優秀楽曲

“Despacito” ルイス・フォンシ&ダディー・ヤンキー feat. ジャスティン・ビーバー
“4:44” ジェイ・Z
“Issues” ジュリア・マイケルズ
“1-800-273-8255” ロジックfeat.アレッシア・カーラ&カリード
“That’s What I Like” ブルーノ・マーズ

最優秀新人賞

SZA
カリード
アレッシア・カーラ
リル・ウージー・ヴァート
ジュリア・マイケルズ

全ジャンルの中で最も優れたシングルに贈られる「最優秀レコード」と作詞者・作曲者を対象にした「最優秀楽曲」には、プエルトリコ出身のルイス・フォンシ&ダディー・ヤンキーがジャスティン・ビーバーをシンガーに迎えた話題のリミックス“Despacito”がノミネート。

今年1月にリリースされたオリジナルバージョンがソーシャルメディアを巻き込みヒットしていたが、4月に発表されたジャスティン参加のリミックスももちろん大ヒット。
なお、オリジナルはスペイン語楽曲ながら言葉の壁を超えてビルボードの総合チャート「Hot 100」で16週連続首位(歴代1位タイの記録)。ストリーミングサービスでは世界中で46億回再生され、史上最もストリーミングされた楽曲となった話題作だ。

「最優秀年間アルバム」は今年8部門で最多ノミネートとなったジェイ・Zの「4:44」や、7部門でノミネートされたケンドリック・ラマー「Damn」、チャイルディッシュ・ガンビーノ「”Awaken, My Love!”」、ブルーノ・マーズ「24K Magic」といったヒップホップ〜アーバン作品のノミネートが目立つ。

「最優秀新人賞」にはケンドリック・ラマー率いるレーベルTDEの紅一点SZA(シザ)やカリードといったR&Bシーンの俊英や、ラッパーのリル・ウージー・ヴァート、さらにジュリア・マイケルズとアレッシア・カーラのようなポップスターまで多彩な新人たちがノミネート。

そして、「最優秀ダンスレコーディング」にはボノボやLCDサウンドシステム、ゴリラズの話題作が候補に。

「最優秀ダンス/エレクトロニックアルバム」には電子音楽のイノベーター:クラフトワークや前述のボノボ、ムラ・マサ、オデッザといったベテランから気鋭まで候補に挙がっている。

「最優秀リミックスレコーディング」にはフォー・テットやマスターズ・アット・ワークの来日も話題を呼んだルイ・ヴェガ、カナダのデュオ:アドベンチャー・クラブらが候補リストに名を連ねている。

最優秀ダンスレコーディング

“Bambro Koyo Ganda” ボノボ Featuring Innov Gnawa
“Cola” Camelphat & Elderbrook
“Andromeda” ゴリラズ Featuring DRAM
“Tonite” LCDサウンドシステム
“Line Of Sight” オデッザ Featuring WYNNE & Mansionair

最優秀ダンス/エレクトロニックアルバム

「Migration」ボノボ
「3-D The Catalogue」クラフトワーク
「Mura Masa」ムラ・マサ
「A Moment Apart」オデッザ
「What Now」シルヴァン・エッソ

最優秀リミックスレコーディング

“Can’t Let You Go (Louie Vega Roots Mix)” ロレッタ・ハロウェイ
“Funk O’ De Funk (SMLE Remix)” ボビー・ラッシュ
“Undercover (Adventure Club Remix)” ケラーニ
“A Violent Noise (Four Tet Remix)” ザ・エックス・エックス
“You Move (Latroit Remix)” デペッシュ・モード

このほかの注目ノミネートとしては、
ブライアン・イーノが「Reflection」で「最優秀ニューエイジアルバム」に、
「最優秀ポップ・デュオ/グループ・パフォーマンス」にザ・チェインスモーカーズ&コールドプレイの“Something Just Like This”とゼッド&アレッシア・カーラ“Stay”が。そして「プロデューサー・オブ・ザ・イヤー(ノン・クラシック)」にはカルヴィン・ハリスがノミネート。

結果は1月28日(日)に公開予定。

全84部門の候補は公式サイトをチェック。