今春、4月29日(金・祝)〜5月1日(日)にかけて静岡県・東伊豆で開催される『RAINBOW DISCO CLUB 2016』。
すでにダンスミュージック界の巨匠アンドリュー・ウェザオールの出演がアナウンスされていたが、このたび第二弾出演者が発表。ヘッドライナーとしてジャイルス・ピーターソンがラインナップされた。
アンドリュー・ウェザオールがハウス・テクノ界のレジェンドとすれば、ジャイルス・ピーターソンはクラブジャズ界のレジェンド。
そんな伝説的な偉人、2人の邂逅。それも、全てが開放される野外フェスティバルというシチュエーションは本邦初のことだろう。
ウェザオールについては過去記事を参照
https://floormag.net/news/andrewweatherall/
今回出演が決定したジャイルス・ピーターソン。彼もまたウェザオールと同じく1980年代より活躍し、よりクラブに特化させたダンサブルなジャズ=アシッドジャズの生みの親としても知られている。
彼が80年代に設立したレーベル、Acid Jazz Recordsにはブラン・ニュー・ヘヴィーズ、ジャミロクワイなどが在籍し、一世を風靡。
その後90年代には後世に残る名門レーベルTalkin’ Loudを設立。
そこからはインコグニートやガリアーノ、さらにはMJコール、ヤング・ディサイプルズ、4ヒーローらの作品を輩出し、数多くの賞を受賞。
また、2006年からはBrownswood Recordingsを主宰し、新たな才能を続々とリリースしている。
つまり、彼の大きな能力の1つに、レーベルを率いる上でも重要となる“いい音楽”に対する審美眼があげられる。
しかも、ジャズに限らず、ダブやレゲエ、ヒップホップにドラムンベース、さらにはベース系まで幅広くフォロー。
それはイギリスが誇る人気ラジオ「BBC」で長年番組をつとめていることからも言えることで、時代を謳歌するサウンド、アーティストをいち早く感じ、彼はフックアップしてきたのだ。
そして、それはいまなお健在で、業界内ではジャイルスが認めた=伸びるという図式が暗黙の了解的にできあがっている。
もちろん、それはDJとしてのポテンシャルにも通じるところで、幅広い音楽性、そして確実な審美眼を持って、絶えずフロアにフレッシュな感動と喜び、そして昂奮をもたらし、いつの時代も世界中の音楽ファンを魅了。
それが現役、それもいまなお第一線で活躍しながらもレジェンドと呼ばれる由縁でもあるだろう。
そんな彼が開催しているWorldwide Awards、その2016年のダイジェスト版はこちら。
今年の『RAINBOW DISCO CLUB』はそんな2人の偉人が相見える、まさに世紀の瞬間たるフェスになったわけだが、音楽メディアele-kingの野田努も
「ふたりのレジェンドが共演するとういのは、たしかに大きい。ぼくの世代にとっては夢のキャスティングである」
と感動を隠せない様子で、『RAINBOW DISCO CLUB』には公式のコメントを寄稿。
また、今回はジャイルスの他にもムーブD、名門レーベルRUSH HOURが誇るオールスター(Antal / Hunee / San Proper / Soichi Terada)、さらには国内からもKENJI TAKIMIとKAORU INOUEの出演も決定。
今後も続々追加予定とのことだが、現状見る限りでもウェザオールとジャイルスとともにダンスミュージックの隋極まる出演者陣となっている。
なお、現在は一般発売チケット(15,000円)をはじめ、駐車券(2,000円)、テント券(3,000円)が各種プレイガイドにて発売されている。
『RAINBOW DISCO CLUB』
2016.4.29.FRI〜5.1.SUN@東伊豆クロスカントリーコース特設ステージ(Shizuoka)
ACT:ANDREW WEATHERALL, GILLES PETERSON, MOVE D, RUSH HOUR ALLSTARS (Antal / Hunee / San Proper / Soichi Terada), KENJI TAKIMI, KAORU INOUE and more
【CHARGE】一般発売チケット:15,000円 駐車券:2,000円 テント券:3,000円
当日券:17,000円
http://www.rainbowdiscoclub.com