心地よいビートに生音のパーカッションなど、常夏リゾートを思わせるサウンドで人気を博しているトロピカルハウス。
それはノルウェー出身のカイゴや名付け親となったトーマス・ジャックらが中心となってシーンが拡大。
昨年はジャスティン・ビーバーが“What Do You Mean?”で、今年はスティーヴ・アオキもそのサウンドを取り入れるなど、急速な広がりをみせている。
そしてついに、その中心人物のひとりカイゴがデビューアルバム「Cloud Nine」をドロップ。
彼はストリーミングサイトで発表していたリミックスから人気に火がつき、Spotifyでは史上最速で10億再生に届く大記録を達成。
「TomorrowWorld」を病欠したアヴィーチーの代役をつとめ喝采を浴びた。
彼の才能はディプロも
「カイゴは自分のサウンドを持っている。100%オリジナルだ」
と絶賛するほどで、昨年は『UMF』の公式アンセムを担当。
ほかにも彼の故郷ノルウェーで開催されたノーベル平和賞の祝賀コンサートではEDMアーティストとして初出演を果たし、今年に入り開催されたNYでの単独公演はチケットが即完。現在スター街道を邁進中だ。
そんな類まれな名声を得るなか、このたびリリースされた「Cloud Nine」には、“Firestone” “Stole The Show” “Stay”といったすでに大ヒットしている鉄板トロピカルハウスを収録し、既存のEDMとはひと味違うサウンドでシーンを牽引する彼の真髄を知るにはもってこい。
ぜひ日本でもその勇姿が観たい。
Kygo
『Cloud Nine』
Sony Music Entertainment International
5月13日発売
Text: Masaomi Sanada