SFに造詣の深いテクノの魔術師ジェフ・ミルズが、イギリスのラジオ局『NTS Radio』で実験的かつコンセプチュアルな番組『The Outer Limits』をスタート。
全6回となる同プログラムの初回が日本時間1月17日(水)23時からオンエアされる。

https://www.nts.live/projects/jeff-mills-the-outer-limits/

番組では、ジェフが様々なアーティストとコラボしたオリジナル音源を毎回公開。その抽象的なサウンドに乗せてSFものの物語が語られ、「星間旅行」「時間論」「深い宇宙の謎」「地球の海の未知の奥深さ」といったテーマを探求していく。なお、番組の科学的な方向性とビジュアルに関してはNASAが協力しているという。

1月17日にオンエアされる最初のエピソード「BLACK HOLE」ではジェフ・ミルズとアメリカのピアニスト:キャスリーン・スポーヴ、英国のバイオリニスト:トーマス・グールドがコラボ。以降のエピソードは3月、5月、8月、9月、11月に順次放送される予定。

番組についてのジェフのコメントは以下。

「私は1980年代にほぼ10年間、ラジオの番組を担当していたこともあり、オーディオと音楽がインパクトのあるデバイスとなる可能性について、様々な視点を持っていました。
当時私は自由に選曲することができたので、プログラムを面白くて有益なものにする方法について常に考えていました。テレビSFのようなラジオを作り、おきまりのハッピーエンドを必要とせず、謙虚で内省的である可能性のあるテーマを扱います。

この経験は『The Outer Limits』への私のアプローチに刺激を与えています。

アメリカ中西部で育った若者が、自由にラジオ番組を運営して、定期的にロッド・サーリングの『トワイライト・ゾーン』を観、マーベル・コミックスを収集する、その間NASAは人間を宇宙空間に送り出していた。これらのことを思い浮かべていただければ、おおよそは想像していただけるでしょう。

1960年代のSFテレビシリーズから名付けた『The Outer Limits』は、私が音楽と幻想的なストーリーテリングを通じて未知を探検するもう一つの機会です。このラジオ番組の目的は、まず第一にワイルドな経験を提供することです。これは私たちひとりひとりがもっと必要としていることだと私が信じていることです。

これらのエピソードは、妥協のない方法で伝えられ、従来のラジオとは異なる方法で構築されます。『The Outer Limits』は有用な情報をこれまでにない形式で提供していきます」

――ジェフ・ミルズ