日本SF界の大家:小松左京の傑作小説「日本沈没」の現代版にリメイクしたNetflixオリジナルアニメ「日本沈没2020」が配信開始。

監督は「マインド・ゲーム」や「夜は短し歩けよ乙女」、「ケモノヅメ」に「四畳半神話大系」、さらには劇場版の「クレヨンしんちゃん」シリーズ、最近では「映像研には手を出すな!」など、代表作は枚挙にいとまがない湯浅政明とあって超胸熱。地殻変動によって日本列島が……なんとも過酷で切なくもたくましく、それでいてあの世界観、メッセージ性……今こそ観るべき作品であり、主人公の……なんて語り出したらキリがない、とにかく必見の「日本沈没2020」なのだが、そのスピンオフ企画がこのたびスタート。その名も“シズマヌキボウ”。

本編との親和性……超意味深……これは何かあるとタイトルからして思うこのプロジェクトは、湯浅監督曰く「失って初めてわかる、日々享受されているものの尊さ」という今作のテーマに迫るものだそうで、どんな過酷な状況においても前を向くことを忘れない本編のキャラクターにインスパイアされ、未来への希望を“音楽”、“言葉”、“画像”でアーカイヴしようというもの。

また、端緒となったのは湯浅作品では欠かせないラップの掛け合いで、「日本沈没2020」でもキャラクターがマイクリレーして感情を爆発させるシーンがあるとか。そして、それに呼応し、未来に向け希望を見出すストーリー、一筋の光……そういったことが“シズマヌキボウ”のコアとなり、今回は3つのコンテンツが展開。

1つは、オリジナル楽曲の制作。しかも、そこに参加したのは今旬シンガーソングライターの向井太一、要注目のラッパー&美術家Daichi Yamamoto。さらには、ブレイク必至のバーチャルシンガー花譜。そして、今最もアツい声優で「日本沈没2020」にも出演している小野賢章と、異種格闘、今後期待の4組が自身の言葉でマイクリレー。もちろん本編ともリンクするので、ぜひ一緒に楽しんで!

さらに、「日本沈没2020」でラップ監修を務めたKEN THE 390が起点となってSNS上で繋ぐラップリレー「#キボウのマイクリレー」と、大切な風景やかけがえのない瞬間を再考し、未来に残すべき景色を投稿するSNS投稿キャンペーン「#キボウの風景」もスタート。

そんな“シズマヌキボウ”プロジェクトに関して湯浅監督は……「『日本沈没2020』には“失って初めてわかる、日々享受されているものの尊さ”というテーマが込められている。それは、(コロナ禍にある)現代社会のひとりひとりの胸の中にあり、誰もがこの作品の主人公になり得る。この“シズマヌキボウ”を通じて、今を生きる人々の悩みや葛藤、そして何より希望への歩みの力強さを感じてもらえれば嬉しい」とコメント。

「日本沈没2020」、そして“シズマヌキボウ”ともども要注目。

「日本沈没2020」
https://japansinks2020.com/