圧倒的な個性で世界を魅了するダイ・アントワード。その強烈すぎる個性の裏側には何があるのか。様々なサウンドと意味深なキーワードが交錯する最新作『Mount Ninji And Da Nice Time Kid』。
そこに込められた思いについて2人に話を伺った。すると冒頭から衝撃的な発言が……。
Ninja(以下N):俺たちは結成時に5枚のアルバムしかリリースしないと発表した。それはなぜか……ヤバいアルバムを5枚リリースできるバンドがかなり稀だからだ。
俺が世界で一番好きなサイプレス・ヒルも3枚目まではマジでヤバかったが、4枚目にはクオリティが少し落ちた。ニルヴァーナやビョーク、クィーン、ビートルズのような全てのアルバムが素晴らしいバンドもいるがそれは稀だ。
――今作『Mount Ninji And Da Nice Time Kid』は4枚目ですよね……。
N:そうだ。次が最後のアルバムになる。来年リリース予定だが、それは『ドラゴンボールZ』のように爆発的な作品になるはずだ。
ただ、その他にも映画の制作や他のバンドのアイディアもある。俺たちは頂点のままステージから降りたいんだ。パワフルな、ピークの状態のまま身を引きたい。今はピークに向かっている実感がある。
――ダイ・アントワード終了後、すでに新たなバンドの構想があるんですか?
N:今は何も決めてないよ。ダイ・アントワードはインディのスーパーグループになりつつあるが、俺たちはいろいろなことがやりたいんだ。
レーベルに所属しているわけでもないから誰の指図も受けず、今は最高の状態だ。アホな連中とコラボすることもなく、自由にクリエイトできるからな。
Yolandi(以下Y):レーベルは私たちが好きじゃないアーティストとすぐにコラボさせようとするの。私たちがやりたくないことばかりやらせようとね。それはまるで学校にいるような感覚だったわ。私たちに指図するなんてありえない(笑)