クラブにいるお客さんから生の声をピックアップするアンケート企画、「EDMファン100人に聞きました!」。
第二回目となる今回は、「今一番行きたい世界のフェス」がテーマ。

昨年は日本で『ULTRA JAPAN』が開催され爆発的な盛り上がりを魅せるEDMムーブメント。続いて『electric zoo』『SENSATION』『EDC(Electric Daisy Carnival)』が相次いで日本に上陸が決定するなどEDM フェスの世界進出が盛んですが……果たして結果は!?

01.

トップを飾ったのはぶっちぎりで1位となった『Tomorrowland』(46票)。

ベルギーで2005年にスタートしたフェスで、その魅力は舞台美術を含めた“おとぎの国”の世界観にあります。

世界トップレベルのアーティスティックで大規模な舞台セットによる演出は、まさに異世界に飛び込んだよう。
ファンタジーという共通点はあるもののセットのコンセプトは毎回変わり、ある年はゼンマイがたくさんあしらわれたスチームパンク風、ある年は巨大な本をモチーフに、またある年はアラビアン・ナイト……と『Tomorrowland』に欠かせない存在となっています。

ラインナップももちろん一線級で、今年はデヴィッド・ゲッタにニッキー・ロメロ、スティーヴ・アオキ、アフロジャックやディミトリ・ベガス&ライク・マイクなどが出演しました。
さらに、会場にはテントサイト「Dream Ville」も出現。
焼きたてのパンや窯焼きのピザを提供する本格的なお店まで用意……というのは序の口で、そんな『Tomorrowland』での出来事がまとめられた新聞が毎朝発行されて「Dream Ville」や宿泊先のホテルに届くなど、遊び心も非日常感も満点。

参加できる人が本当に羨ましい!

02.

2位は世界最高峰のEDMフェスティバル、マイアミの『Ultra Music Festival』(20票)。

1998年にマイアミでスタートし、日本でも今年2度目の開催が決定している都市型フェス。
その勢いは留まるところを知らず、2007年からは『Ultra Worlswide』として急速に世界へと拡大中。

南アフリカ、アルゼンチン、韓国、クロアチア、スペイン、チリ、ブラジル、など、多くの地域で開催されている(今年はタイ、バリ、マカオにも進出)。
世界トップクラスのDJたちがLEDやレーザー、炎を使ったド派手な演出とともにプレイする豪華すぎる舞台、日本版はもちろん、いつかは本拠地マイアミでも見てみたい!

03.

3位は『Electric Daisy Carnival』(10票)。

アンケート実施時点では日本での開催が発表されていなかった『EDC』が3位にランクイン!
1997年にラスベガスで誕生したEDMフェスで、巨大な遊園地が出現したりヴィヴィッドなコスチュームをまとったサーカス・パフォーマーが出演したり(もちろんダンサーも!)、さらには花火や光のショーが行われるなど、ショービジネスで有名なベガスならではのエンターテインメント性が魅力。

2016年7月にはアジア初の『EDC』として東京での開催も決定!
本格的な世界展開が続きそうな『EDC』、今回はいち早く見られるチャンス!?

04.

4位は『Holy Ship!』(5票)。

フロリダ半島のマイアミを出航し、200kmほど先のバハマのリゾートアイランドを経由(そこでビーチパーティも開催!)、再びフロリダへ戻るまさに夢のような4日間。
そんな豪華客船クルーズとトップDJたちの海上パーティが楽しめる『Holy Ship!』がランクイン!

船内にはスパやカジノ、プールも完備しており、そんな船上の楽園で2016年はカスケードやスティーヴ・アオキ、ディロン・フランシスやポーター・ロビンソン、DJスネイクなど豪華なアクトが出演予定。
世俗を離れてクルーズに旅立ちたいところですが、2016年は1月3日~6日と2月10日~13日の2回とも、チケットはいずれもソールドアウト。

05.

同率5位は、各2票獲得でこちらのフェス。
『Amsterdam Music Festival』(オランダ)
『Burning Man』(アメリカ)
『Coachella Valley Music and Arts Festival』(アメリカ)
『Defqon.1 Weekend Festival』(オランダ)
『Nature One』(ドイツ)
『Sensation』(オランダ)

全体的には『Ultra』『EDC』『Holy Ship!』『Burning Man』『Coachella』といったアメリカのフェスの人気が目立ち、このうち『Ultra』『EDC』は日本にも上陸中。
世界進出を進める勢いが如実に反映される結果に。

そもそも『Ultra』『EDC』『Tomorrowland』が世界3大EDMフェスと呼ばれているけど、その2/3がアメリカ発信というのもスゴイ。
もともとハリウッド映画やブロードウェイミュージカル、ロックをはじめとした大規模なフェスを抱えており、ショービジネスの世界的なメッカでもあるアメリカ(『EDC』のラスベガスもエンターテインメント都市)。
そんなショービジネス大国の底力が垣間見えた。

また、アメリカ以外では『Tomorrowland』『Amsterdam Music Festival』『Sensation』にも注目。
これらはいずれもヨーロッパの一大イベント企画制作会社ID&Tが手がけており(最近では『electric zoo』にも進出)、コンセプチュアルな舞台美術と音楽を融合させたエンターテインメントに」定評がある。
さらに近年ではアメリカの大手EDMイベント運営会社SFX Entertainment傘下となり、さらに存在感を強めている会社だ。
また、ソーシャルメディアの利用にも積極的で、大物アーティストが登場する『Tomorrowland』でさえステージも撮影自由。今後もさらなる規模拡大&海外進出が期待できそう。

今年は『Sensation』も日本で開催されるし、もしかしたら『Tomorrowland』か『TomorrowWorld』の日本版もいつか上陸するかも!?