昨今フェスの隆盛は目覚ましく、国内でも数多くのフェスが開催される、時はまさに“百花繚乱フェス時代”。
その魅力と言えば、やはり音楽という人類が太古より脈々と受け継いできた英智を媒体として数千、数万人が思いをひとつにする一体感。それも国内外有数のアーティストたちによる極上の音楽は歓喜雀躍、涙する者さえ現れるほど。そして、日常を逸脱した様々なロケーションのもと、壮大かつ絢爛な舞台や演出によって人々を非現実、異世界へと誘い……。

なんて堅苦しい前置きはさておき、その規模感、世界観、多幸感、全てにおいてトップクラス! 世界最高峰の祭典の日本版はダテじゃない「EDC JAPAN」が今年も5月11日(土)〜12日(日)に幕張で開催です。

今回で3回目となる本祭の開催まであと約2ヵ月。公式SNSでは近日ラインナップ発表が謳われたこのタイミングで、本誌ならではの出演者展望&理想を語ってみたいと思った次第で、当たるも八卦、当たらぬも八卦ですが、ぜひお付き合いを……。

まずは、過去2年の主な海外出演者を見てみると……

【2017年】

【2018年】

なんとも豪華なラインナップ、それだけに3年目も思わず期待してしまうのが人の性。

今年はきっと……と思っている人は星の数ほどいると思いますが、2年間のラインナップを見て、まず思うのは連続出演者が数少ないこと。それこそ2年連続はマーティン・ギャリックスとグリフィンのみ。それゆえに、“初出演組に期待大!”というのが本誌の予想その①。

となると、候補となる大物はデヴィッド・ゲッタにティエスト、スクリレックス、DJスネイク、さらにはザ・チェインスモーカーズにカイゴ、カルヴィン・ハリス……とキリがないけど、ザ・チェインスモーカーズは『サマソニ』に出演するし(=ゼッドとアラン・ウォーカーもなし)、カルヴィン・ハリスはあまりダンスミュージックフェスに参加していないという理由で残念ながら却下。

また、まさかのマーティン・ギャリックスの3年連続というのも『フジロック』が決まっているし、5月11日には米アトランタでギグがある模様なので確率は相当低め。なので、それ以外のアーティストが……とはいえ、未出演だけで構成するのは至極困難なわけで、やはり2017、2018年の出演組からも再登場があるハズ。

ざっと調べたところ、スティーヴ・アオキは11日ノルウェーで、ギャランティスは12日ヴェガスでギグがあるようで、「春日のここ空いてますよ」的なスケジュール未定組は、ドン・ディアブロ、イエロー・クロウ、アーミン・ヴァン・ブーレン、アフロジャック、ジョーズ、W&W、フロストラダムス、イレニアム、リハブ、そしてあるか3年連続レギュラーなるかのグリフィンも。

以上挙げたアーティストが全員出演となれば、それはそれでスゴイことだけど、そうは問屋が卸さないわけで、ここから何組か……というのが大枠の予想。ただ、世界に名だたる『EDC』だけに新たな魅力も振りまいてくれるだろうということで本誌の予想その②が“新進気鋭で心機一転”。

ここからは予想というよりも期待多めで……まずは謎に包まれたインダストリアルなベース系1788-Lが見たい! 昨年はイレニアムやセッド・ザ・スカイら、つい先日にはエイキャリとコラボ曲をリリースしたばかりで、ぜひみんな揃って出演キボンヌ。

あと、生で見てみたいのは破壊的な獰猛さで話題のエクシジョン(メキシコでも好評だったようだし)。
そして、チームOWSLAからギャストリー、バレンティーノ・カーンに昨年の来日時のプレイも面白かったレトロビジョン。
マーティンのSTMPDからのリリースを重ねるIbranovskiや若手モーリス・ウェスト、スロットル。
あとは、AFKにヨーキーにk?d、さらには若手じゃないけどサン・ホロやチート・コーズなどもぜひ。

今回はベース&ヒップが得意な“HARD”チームが加わるだけに、ベース系はこれまで以上の期待を胸に、気になるのがヒップホップ。それこそ、トラヴィス・スコット? まさかのカーディB? なんて期待が膨らみますが、リル・ベイビーやロディー・リッチあたりの若手も見てみたいところです。

そして、昨今流行りのハウス、そしてテクノも“factory 93”チームの参加がどんな影響を及ぼすのか。
昨年はフィシャーにキャメルファットと旬なアーティストが出演していたわけで(今年もどちらか来て欲しい!)、そのラインナップはガリレオ・湯川教授ばりに“じつに、興味深い”。あっと驚く&往年の名手なども含めた胸熱なラインナップに期待大です。

そんなこんなでもうじき発表となるであろう今年の『EDC JAPAN』のラインナップをお楽しみに。

EDC JAPAN
https://japan.electricdaisycarnival.com