音楽とアートが互いに混じり合うカルチャー・カクテルプロジェクトBACARDÍ“Over The Border”。
“Over The Border”とは既存の概念を越えることを意味し、独自メディア『BACARDÍ“Over The Border”』では常識にとらわれないアーティストたちをサポート中。そして本プロジェクトの一環として、6月29日(木)、7月1日(土)にはその世界観が味わえる体験型イベントが東京と大阪で開催!
今回はその完全招待制パーティ『BACARDÍ“Over The Border”Launch Party』のラインナップの中でも、音楽面に焦点を当ててアーティストを解析していく。
Sofi Tukker
ボサノヴァとハウス
異なる才能の混合体
ブラジルのボサノヴァに影響を受けたギタリストで歌手のSophieとハウスDJのTuckerが2014年に結成した男女混合デュオ。
2人が一躍脚光を浴びるきっかけになったのはデビュー曲の“Drinkee”。マッシブなハウスビートにブラジルの詩人シャカールの詩を引用したというポルトガル語のリリックが呪術的に響きわたり、なおかつスパニッシュギターのフレーズが異国情緒を添え、その中毒性の高さでまたたく間に世界的なヒットに。のちにグラミー賞の最優秀ダンス・レコーディング賞にノミネートされたことからも楽曲のクオリティの高さはお墨付きといえよう。
2人はその後もホーンきらめく“Matadora”やアコースティックなハウストラック“Awoo”など、ダンスとワールドミュージックを経由したサウンドでジャンルの枠を超えた音楽的ケミストリーを起こす。
TOKiMONSTA
Brainfeederが認めた
“初”の女性アーティスト
女性アーティストが台頭中のダンスミュージックシーンだが、なかでもトキモンスタは特異な存在と言えるだろう。
彼女は主にビートミュージックのフィールドで活躍し、ディープで実験的なサウンドのなかに女性らしいセンシティブな要素をも併せ持つ個性派として大きな注目を集める。
そんな彼女の名が世界的に知られるようになったのは、奇才フライング・ロータス率いるBrainfeederに仲間入りした2011年。LAビートシーンを象徴するパーティ『Low End Theory』を沸かせていた彼女の名声がフライローのもとに届いたことがきっかけだった。同レーベル“初”の女性、それは彼女が概念を超えた存在である証だ。
最新アルバム「FOVERE」ではネクスト・ケンドリック・ラマーとも称されるアンダーソン・パックと共演するなど、今後も目が離せない。
Anna Straker
野心と確かな実力を兼ねる
若きシンガーソングライター
イヤーズ&イヤーズやルディメンタルといったダンス〜ポップシーンのアーティストのバックコーラスとしてキャリアをスタートさせたアンナ。
ソロアーティストとして野望を抱き17歳で学校を辞めロンドンへ移住、自身で作詞作曲、ボーカルを務めた“Late Night Swimming”で2016年にデビュー。
R&B〜ソウルを聴いて育ち、10代でジェイムス・ブレイクやジェイミーXXといった才能たちに影響を受けた彼女が紡ぐのはヒップホップやソウルの要素を感じさせるダンス・ポップ。それはうるさ方の批評家をも魅了し、大きな成功を収めたデビューシングルに続きリリースされた“HowWeAre”は同世代の若者に対し、盲目的にルールに従うのではなく自ら率先して動くことの大切さを説く。
しがらみに囚われずルールを破壊し壁を破る無鉄砲さは若さの特権だ。彼女はその意味で類まれなエネルギーを持っている。
Ei Wada’s Braun Tube Jazz Band
家電を楽器にリサイクル
和田永率いるブラウン管バンド
音楽とアート、2つの領域で活躍する和田永はレトロ家電を楽器に作り変えて演奏するアーティストだ。
彼はテープレコーダーでアンサンブルを奏でるOpen Reel Ensemble や、黒電話のベルを電子制御して音楽を作り出す黒電話リズムマシンなど、既存の概念を超えた独自の発想でパフォーマンスを敢行。その活動は高い評価を受けISSEY MIYAKEのパリコレクションの音楽を担当するとともに、バルセロナの祭典『Sonar』やオーストリアの『Ars Electronica Festival』などでも活躍。
今回披露されるBraun Tube Jazz Bandはブラウン管テレビの電磁波を体でキャッチし、ギターアンプに繋がったシールドケーブルを足に取りつけることで音を鳴らすというもので、歪んだ音色と明滅するモニタの映像が刺激的。こちらは第13回文化庁メディア芸術祭アート部門優秀賞を受賞している。
WONK
ロバート・グラスパー以降
YouTube世代のソウルバンド
ロバート・グラスパー・エクスペリメントやハイエイタス・カイヨーテへの日本からの回答とも称される彼ら。そもそもの結成のきっかけは故Jディラのようなビートミュージックをバンドで表現したいというものだったそうだが、そのサウンドはジャズやソウル、ヒップホップといったブラックミュージックのエッセンスが凝縮されたシャレオツかつ上質なもの。
メンバーのEZAKIは昨年『TuneCore Japan』のインタビューで、テクノロジーがもたらした、国境や時代を越えて名曲を聴くことができ、インスパイアされる90年代生まれの世代について「YouTube世代」とまとめていたが、まさしく彼らの音楽はそんな現代的な感覚のたまもの。
そんな彼らの独創性やインプロを駆使したライヴは多方面から支持を集め、今年はホセ・ジェイムズのアルバムにリミキサーとして参加するなど世界からも注目されている。
SARASA
NAOKI SERIZAWA
コアな音楽性を武器に
マルチに活躍する2人
日本生まれNY育ち、世界を股にかけ活動するDJ SARASA。
ファンク〜ディスコ〜ソウル、ブレイクビーツからハウスまで多様なサウンドをクロスオーバーさせる独自の選曲と世界観、DJスキルはコアなファンを唸らせ、あのクエストラブが「ヤバイDJだ」と絶賛するほど。シンガポールの5000人規模のパーティからNYのBlue Note、さらにはファッションブランドの主催イベントまで幅広くプレイ。
一方のNaoki Serizawaは渋谷WOMBで開催されているパーティ『LiLiTH』のレジデントDJにして本誌編集長。10年以上のDJ経験からなる徹底した現場感覚と音楽誌で培った知識を武器に、『FUJI ROCK FESTIVAL』や『ULTRA JAPAN』に3年連続出演。
今年6月にはバルセロナのレーベルショウケース『CREW LOVE』でヨーロッパデビューするなど、その活躍にますます期待が集まる。
『BACARDÍ “Over The Border” Launch Party』は6月29日(木)に港区TABLOIDで、7月1日(土)にクリエイティブセンター大阪で開催。
6月23日(金)には、アートの側面から本パーティの見どころに迫っていく予定。こちらもお見逃しなく。
メンバー登録をしてインビテーションをゲットしよう!
メンバー登録の方法は、下記リンク先ページ最下部にある「キーワード入力欄」に『Over The Border』と入力し応募フォームへ。必要事項を明記し送信することでメンバー登録は終了。
その後、抽選のもと当選者にはデジタルチケットにてお知らせする予定になっている(当選者1名に対して2枚のデジタルチケットを配布)。
http://bacardi-overtheborder.jp/invitation/
EVENT INFORMATION
BACARDÍ “Over The Border” Launch Party
2017.6.29(thu)
19:00~23:00
TABLOID [東京公演]
2017.7.01(sat)
15:00~21:00
クリエイティブセンター大阪 [大阪公演]
【MUSIC】Live : TOKiMONSTA (from USA) / Sofi Tukker (from USA) / Anna Straker (from UK) / WONK[大阪公演のみ] Media Art : Ei Wada’s Braun Tube Jazz Band
DJ : SARASA / NAOKI SERIZAWA[東京公演のみ]
【ART】Live Painting / Gallery : Hiroyasu Tsuri(from Germany) Installation Art : R領域 / MILLERBOLLER Gallery : 澁谷忠臣 Photo Gallery : ARISAK Lighting Artist : AIBA