なかでも、会場の中央に置かれたドラゴンのモニュメントは実はスピーカー搭載のDJシステムになっていて、しかも移動式。この凝り具合も見事。
また、それぞれのステージも独自性が強く、バラエティ豊かな造作には目を見張るものあったし、会場のお客さんもファッションというよりもコスプレ、ないし扮装とも言えるような手作りオブジェで着飾っている人もいたりと視覚的にも楽しめた。
EDMが隆盛し、その枠組みの一部としても語られることの多いハードスタイル。それも間違いではないが、独自のスタイルを持ちつつ進化していることを『Defqon.1』に来て改めて感じさせられた。
昨今ではCOONEがスティーヴ・アオキのDim Makからリリースしたり、イエロー・クロウのBarong Familyも積極的にハードスタイルを攻めていたりとシーンが胎動している感じは確かにある。
今年初めて『Defqon.1』が開催されたチリも4年前にはシーンさえもなかったが、今ではフェスを開催するほどのポテンシャルが生まれている。
ここ日本でも今年はハードスタイル専門レーベルも生まれているだけに、今後どうなっていくのかは非常に興味深いところだ。
Photo By Atsushi Harada