元来BPMも早く、とにかく攻撃的なイメージが強いハードスタイルだが、よりメロディアスなサウンドもよく耳にしたし、EDMとの親和性の高い楽曲がとても際立っていた。

この1年でもシーンの新鋭アトモスフィアーズがハードウェルとコラボしたり、ディー・ブロック&ステファンとブラスタージャックスによる“Beautiful World”がヒットしたりと、その幅が広がっているのは世界的に見ても確か。

また、一方で本来のアグレッシヴなハードスタイル・サウンドを復活させようとする動きも見られ、今回の『Defqon.1』で、このシーンが過渡期を迎えつつあることが感じられた。

defqon

多くのアーティストが出演するなかでも今回の『Defqon.1』で一際注目を集めていたのは、“Defqon.1 Legends”としてサプライズ登場したヘッドハンターズ。

ハードスタイルシーンきっての人気アーティストとして君臨していた彼が久しぶりにこの大舞台に帰還したことは大きな出来事だった。
彼なくして今のハードスタイルは語れない、それほどの影響力を持つ彼が一時はシーンから離れていたもののホームグラウンドに戻る。それには数多くのファンが胸を下ろしたはず。

後日彼らはFacebookにて
“自分がDefqon.1に戻ってきて、オーディエンスに受け入れてもらえるかとても不安だった”
と語っているが、それも杞憂に終わった。

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他にも、ハードスタイルのオリジネイターの1人であるサイコ・パンクスは現体制(2人)での最後のパフォーマンスを披露し、最終日メインフロアのトリを飾ったFrequencerzの盛り上がりも圧巻。

そして前述のアトモスフィアーズやディー・ブロック&ステファンといった旬のアーティストのステージも素晴らしかった。



そんな『Defqon.1』ならではの見所と言えば、2日目のお昼に行われる“POWER HOUR”。

<次ページ> 一番の見所 “POWER HOUR” って…?

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