今年も大盛況に終わり、早くも2024年の開催が発表された「ULTRA JAPAN」。来年も行われるとあって胸を撫で下ろした人も多いと思うが、まずは今年の総括を。率直なところ、ULTRA MAIN STAGEは1日目と2日目が別物か! ってくらいの落差が新鮮で、4年ぶりのRESISTANCEはやっぱり4つ打ちはいいなと再確認。

とりわけULTRA MAIN STAGE、初日最初のハイライトは日本初登場のEndless Summer。若干中二的な名前だけどやってることは正統派というか、さすがの2 人で楽しかったし、その次にULTRA JAPAN第一回のトリを飾ったHardwellが早くも登板という脅威。

活動再開後初、待望の凱旋だったけどやっぱりすごかった! 小さな体、かわいい顔して恐ろしい破壊力。しかも、ただ破壊的なだけじゃなくどこか憎めないというか優しいというかマジメというか、結婚するならこんな人がいいなっていう人間性を感じる次第で、さらには引力、惹きつける力がものすごくてフロアの一体感は今回随一。

そして、Axwell Λ Sebastian Ingrossoは相変わらずの安定感。SHMの曲を含め楽曲の強度がハンパないし、とにかく好き。きっとみんな好き。ただ、今回はHardwellとラストのDJ Snakeの間というのは良くもあり、悪くもあったのかなとも。

そんなDJ Snakeはモニターに映る顔がまるで白龍さんだったけど、顔だけじゃなく音も凶暴。MCも10分に1回ぐらい“○○○クレイジー!”って言ってたけど、自分が一番クレイジー。オリエンタルやフレンチタッチも織り交ぜつつも最後にあのセットは暑い中踊り続けたオーディエンスにとっては酷。だけど盛り上がっていたのは恐れ入ったし、モロッコやリビアに愛を送りつつ、最後に“Let Me Love You ft. Justin Bieber”はずるい。

2日目はこれまでのULTRA JAPANとは一味違う、王道らしからぬ1日に。というのもKenny Beatsからして独特トライバルで、Boys NoizeとPeggy Gouに至ってはさながらRESISTANCE。実際Boys Noizeの曲はLoco Diceとかもかけてたし、Boys Noizeいつも通り直球ゴリゴリハードなテクノでエナジーハイ。一方Peggy Gouはタバコを燻らせ、しゃべり一切なしの超ストロングスタイルでとにかくかっこよ! 昭和のスケバン的な強さというかプライドをひしひしと感じつつ、かける曲もまたやばすぎて、とりわけMAMBAの“MAYONNAISE”とかクソかっこよかった!

大トリを飾ったSkrillexもまあすごい。いきなりジブリ、久石譲(“風の通り道”)とか予想外だったけど、そこからはもう怒涛の展開。ただ、個人的にはFred again..とかFour Tet先生と一緒にやってるハウスなセットが見たかった。でも、そこはULTRA、そこはフェス……お客さんが求めているものを実現するまさにプロ。

まとめとしては、今回はとにかく暑かった! ULTRA JAPANが初めて開催された2014年はこんなに暑かったっけ?と思ったし、地球沸騰化といわれるのも納得の暑さで、そんな中、踊り続けたオーディエンスはえらい! しかも、両日ラストがDJ SnakeとSkrillexと無謀な2人を相手にやり合いあっていたオーディエンスが一番すごかったよ!

以下は公式レポートをどうぞ!

2023年9月16日(土)、17日(日)、日本随一の都市型ダンスミュージックフェスティバル「ULTRA JAPAN 2023」がTOKYO ODAIBA ULTRA PARK(お台場ULTRA JAPAN特設会場/江東区⻘海)にて開催されました。今年はハウス・テクノに特化した「RESISTANCE」が4年ぶりに復活し、「ULTRA MAIN STAGE」、「ULTRA PARK STAGE」を含め3ステージ構成に。そして、18歳以上の入場が可能となり、さらには世界各国から例年以上に多くの人々が来場。年齢、国籍、人種の垣根を超え、幅広 いオーディエンスが一体となり会場を盛り上げました。

「ULTRA MAIN STAGE」には、ULTRA JAPANだからこそなし得る豪華なラインナップが今年も実現! 初日はJonas BlueとSam Feldtが結成したEndless Summerの日本初パフォーマンスに沸き、さらにはHardwellが2022年の活動再開後、初来日しました。 圧倒的な存在感、求心力は健在で、エネルギッシュなサウンドでオーディエンスをひとつに。Axwell Λ Sebastian Ingrossoは多幸感溢れるハウスミュージックでフロアを魅了し、ラストのDJ Snakeは持ち前の破壊力抜群のセットで会場を圧倒。最後はアンセム「Let Me Love You ft. Justin Bieber」の大合唱で万感のフィナーレを迎えました。

続く2日目は、ULTRA JAPAN初出演となるフレッシュな顔ぶれが続々登場。米注目のビートメーカーKenny Beatsが様々なジャンルを縦横無尽に行き交うオリジナリティ溢れるプレイを披露すれば、Boys Noizeはハードなテクノで一気呵成に攻め立て、Peggy Gouはハウスとテクノをハイブリッドしたセットでオーディエンスを虜にするなど多彩なサウンドが「ULTRA MAIN STAGE」を席巻! ULTRA JAPANの新たな1ページを刻みつつ、今年、有終の美を飾ったのはSkrillex。自身の楽曲を中心にジャンルを超越した怒涛の展開で幾度となくピークタイムを創出し、最後の最後までオーディエンスを先導。 大きな歓喜に包まれながらULTRA JAPAN 2023は幕を閉じました。

年々注目度が高まるハウス・テクノをフィーチャーしたステージ「RESISTANCE」は、復活を祝うべく強力なアーティストがラインナップ。 グローバルに活躍するHiroko YamamuraをはじめTAKKYU ISHINO、DRUNKEN KONGら日本人DJたちが気を吐く中、初日はシーン屈指のフィメールDJ、Nicole Moudaberに加え、世界をリードする名門レーベルDrumcode主宰のAdam Beyerが進 化するテクノの最前線を提示。そして、2日目にはNic Fanciulli、Sasha & John Digweedと21世紀のシーンを牽引してきた実力派がフロアを彩り、最後はLoco Diceの華麗なセットで大円団。サウンド面もさることながら映像、そして空間、三位一体となった 「RESISTANCE」ならではの世界観に誰もが酔いしれていました。

エントランスを抜けた先に待ち受け、来場者たちを最初に迎え入れる 「ULTRA PARK STAGE」では国内のクラブをベースに活躍するDJたちが躍動。訪れた人々の心をULTRAモードへと高めながら、再三にわたって他のステージにも負けない盛り上がりを見せていました。 また、併設された「Onitsuka Tigerブース」では、バラエティに富んだ パフォーマーたちが出現し、サーカスさながらのエンターテインメント空間に。 その他にも来場者へのホスピタリティーとして、木陰でリラックスできるチ ルアウトスペースを今年も各所に設置しました。フードやドリンクを芝生の上で仲間と一緒に食べたり、少し休憩したりなど、各自思い思いの時間が過ごせるのもULTRA JAPANの醍醐味となっています。

世界最大級のダンスミュージックフェスティバル「Ultra Music Festival」の日本版として2014年の初開催以来、通算8回目となる 「ULTRA JAPAN 2023」。昨年はパンデミックを乗り越え3年ぶりの開催となりましたが、今年はいよいよ「RESISTANCE」が加わり完全復活を遂げました。そんなメモリアルな年に豪華なラインナップが登場し、そして来場者も多様化しながら会場内はピースフルな空気に溢れ、一体感も増加。新時代の「ULTRA JAPAN」は今後も進化し続けていきます。

そして、2024年9月14日(土)、15 日(日)の2日間、TOKYO ODAIBA ULTRA PARK(お台場 ULTRA JAPAN特設会場 / 江東区⻘海)にて、「ULTRA JAPAN 2024」を開催することが決定!

©ULTRA JAPAN 2023

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