時にハード、時にディープ、時にアグレッシヴにラップし、時にメロディアスに歌い上げる……硬軟織り交ぜ、自身のメッセージをストレートに突き刺す大阪市住之江区出身のヒップホップ・アーティストMC TYSONが、約1年ぶり4枚目のオリジナルアルバム「THE MESSAGE 4」をリリース。

「THE MESSAGE」シリーズ4作目となる今作は、MC TYSONがこの苦難の時代に感じた率直な思い、全国を周って目にした事実と情報の乖離など、この1年間で感じたことがリリックに詰め込まれ、それがまたとてつもなくリアル。そして、客演もJP THE WAVYにR-指定、SALU、PUSHIM、RUDEBWOY FACE、MUD、Gottz、Hideyoshi、Ralph、DJ B=BALLら豪華絢爛。シリーズ最新にして最強、MC TYSON渾身の1 作となっている。

今回はそんなMC TYSONにショートインタビュー。期待の意欲作、さらには現在のシーンなどについて聞いてみた!

――コロナ禍でアーティストとして変化したことは?

「逆境の中でも自分の信じた音楽を貫くこと。自分の行動だったり、周りを気にせずに自分を信じて貫く勇気を出すことができるようになった」

――今作のテーマは?

「1年前に前作『THE MESSAGE 3』をリリースをし、ツアーで全国どこに行ってもニュースで取り上げている事実と現場で起きてる事実にギャップがあり、それを感じ続けた1年だった。アルバムの曲は、メディアに対してや事実に向き合った自分がこの目で見たものをそのまま落とし込んだメッセージがリリックに詰め込まれている。真実を見極める目じゃないが、現実と向き合おうとする内容が詰め込められている」

――前作から最も進化した部分は?

「ラップの土臭さや刺すところ、メロディアスなフックだったりトラップの時のオートチューンの使い方、いろいろなとこでフロウが多様化した。いろいろなものを乗りこなせるようになった技術面が上がったと思う」

――今回の参加アーティストとのエピソードがあれば教えてください。

「同い年のR-指定とは、20歳から大阪でラップやっていたが、真逆を走っていて今まで交わることのなかった2人が、10年の時を経てヒップホップの神様が交わらせてくれて出来上がった時は2人で感動したし、ヒップホップの良さをまた感じた」

――現在のヒップホップシーンについてはどんな印象を持っていますか?さらには今、大事なことは?

「最高になっている。10年前に自分が10年後、音楽で暮らしているのが想像もできなかったが、日本のレベルが日々上がって世界に近づいていると思う。大事なことは、自分がずっと納得いく作品を作り続けること。アーティストの歌いたいことや自分のファンが聴きたいことがシンクロしたときに一番いいと思うし、その中でも自分はオリジナルでいたいしそれが結果に繋がると思う」

――今後の展望は?

「大阪城ホールをトライし、その後に日本武道館に立つことが目標」

――最後にファンにメッセージを。

「今回はシリーズ4作目の超大作になったので、今までにないスキルも引き出せたとこもあり、また前作とは違ったMC TYSONを感じられる自信作なので、ぜひみなさん聴いてくだい」

MC TYSON 

「THE MESSAGE 4」

iTunes,Apple Music,Spotifyなど各音楽配信サイトで配信

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