20万枚のチケットが1秒で完売し、アフタームービーは、7700万回以上と爆発的な再生数を誇る。これが世界最高峰のフェスティバルのひとつ『Tomorrowland(ベルギー)』だ。豪華ラインナップもさることながら、ステージ装飾から演出まで全てがケタ違い。マイアミの『WMC』でも、3年連続で世界のベストオーガナイザーに選ばれた本フェスに、実際に足を運んでわかった『Tomorrowland のここがスゴイ!』を一挙にご紹介。本当に驚きの連発でしたっ!

 

 

 01_tLand_9801.日刊TOMORROWLAND!?

毎朝『Tomorrowland』の新聞が無料で配布される!
その日のタイムテーブルや見所はもちろんのこと、なによりスゴいのが前日に行われたDJやライヴショウのハイライトやDreamVille(後述)での出来事、さらには個性豊かなファッションを楽しむオーディエンスのスナップ写真までも掲載されている。フェスティバル会期中、前日に起きた出来事をまとめて編集して印刷。次の日の朝にはみんなが宿泊しているホテルやDreamVilleに配る。そんなサービスには驚かされた。

 

 

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2.まさに大人のディズニーランド!

『Tomorrowland』は、音楽を聴いて踊る以外にも、たくさんの遊びを用意している。
例えば会場内にある観覧車(可動式では、世界最大級)に乗って絶景を楽しんだり、 オリジナルグッズを販売しているお店でショッピングを楽しんだり、世界各国の料理が楽しめるフードコートで食べ歩きなんかもあり。

なんと言っても、会場自体がファンタジー溢れるおとぎの国のような場所だから、一日中歩き回っていても全然飽きない(冗談でつくったような卑猥な教会やラジオステーションなんかも)。
でも、1番の楽しみは、ここで出会えるグローバルな一期一会かもしれない。

 

 

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3.参加者全員にこんなものが!

この腕輪、じつはメチャクチャスゴいんです!
まず入場ゲートで、この腕輪をかざすと「おとぎの国」に入れる仕組みになっていて、さらに音楽が盛り上がるブレイク時に自動的に発光し、数万人のオーディエンスが手を空に掲げるとイルミネーションのようになるという演出!
さらに、腕輪同士を近づけて付属のボタンを押すと、お互いのFacebookアドレスが交換出来るという機能もアリ。わざわざ携帯を取り出す必要などもなく、ボタン一つで繋がれるのだから本当に便利。
繋がりも大事にする『Tomorrowland』でした!

 

 

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4.ステージのデコが半端じゃない!

特にメインステージは、飛び抜けて素晴らしい。まさに芸術の域だ。
今回のテーマである、火力・水力・風力がモチーフになっていて、この3つのエネルギーで、メインステージは命が吹き込まれて動いているようだった。

他のステージも非常にこだわりが強く、特に印象的だったのは顔をデザインしたものが多かったことだ。
その理由ははっきりとは分からないが、人間をテーマにしていることは間違いないだろう。

ステージは全部で15カ所もあり、おそらくステージセットだけで数億はくだらない。お金の掛け方も世界最高の『Tomorrowland』にアッパレ!

 

 

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5.世界最高峰のテント・サイト DreamVille!?

『Tomorrowland』の名物の1つといえば、DreamVilleは外せない!
世界中から集まるパーティーピーポー達が寝泊まりをするこのエリアには、各種フードエリアはもちろんのこと(なかには焼きたてのパンを提供するお店や釜で焼くピザ屋など、かなり本格的なお店もあり)、シャワーやコインランドリーまで完備とまったく生活には困らない。
「DreamVille Radio」といったラジオ局もあり、そこから音楽も配信されている。
事前予約でレンタルできるテントに加え、レンタルコテージまである、まさに世界最高峰のテント・サイトなのだ。

 

 

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6.空港からTOMORROWLAND!

ブリュッセルの空港に到着すると『Tomorrowland』の専用カウンターが用意されていた。
美人カウンタースタッフも蝶々のロゴをあしらったCAのコスチュームでお出迎え。
さらに送迎バスの車体にもイラストが描かれており、車内では爆音でEDMが流れてる。当然、参加者はノリノリ。会場までの移動も楽しませるのも、このフェスの魅力!

今年は、ロンドン、パリ、ケルンの3都市からブリュッセルまで特別列車を走らせたほか、ブリュッセル航空も臨時便を運航とこれまでの音楽フェスでは考えられないケタ違いの規模感です。

 

 

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 7.写真撮影は積極的にどうぞ

日本では、多くのライヴやイベントが撮影禁止になっているが、『Tomorrowland』では、むしろ「撮影をたくさんして下さい」というスタンス。
もちろんステージ上やバックステージには行けないが、一眼レフのようなしっかりとしたカメラでも撮影OKだし、FacebookやInstagramなどに、たくさんアップしてほしいと言われる。

これだけオープンだからこそ口コミで加速的に話題が広がり、簡単に世界中に知れ渡たったのであろう。
いまの時代のよく理解した拡散方法。さすが『Tomorrowland』。