“今はEDMの中の流行りが変わってきたなって思う……各々のアーティストがみんな好きなことをやりだした……より個性が出てきた感じがする”(KSUKE)

“僕も曲作り、DJにしても東京ではやり慣れている部分があるので、それをあえて崩す、そんなこともしてみたい”(TJO)

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——ふたりはこれまでにも『UMF』には何度か出演されていますが、印象に残っているアーティストは?

K 今まででとなると、好きなアーティストになってきてしまうんですけど……僕はジョーズですね。昨日もTJOさんと一緒に見ていたんですけど、本当に踊りやすい。

T 今回ジョーズは当初『UMF』にはラインナップされていなかったんですけど、初日にサプライズで“ULTRA WORLDWIDE”のラストを飾っていたんですよね。今年はいないなって思ったら、当日の夕方ぐらいにツイートで広まって本当にビックリしました。去年も、今年もそうですが、ジョーズは毎回フレッシュだよね。

K そうなんですよ。変な言い方ですけど、地域に根付いていないというか、全世界の人が踊りやすい感じ。わかりやすい感じがスゴい。

T しかも、今年は去年見せた彼なりのベースハウスのノリをさらに新曲とかでパワーアップさせ、同時に遊びでちょっとハッピーハードコアみたいなものもかけたりしていて。その絶妙な感じが、どこかオルタナ感があってよかったですね。昨日もKSUKEと話していたんですよ、“ULTRA MAINSTAGE”でないからこそできる感じがいいねって。

K そう、あれはメインステージとはちょっと違うんですよね。でも、メイン以上に面白かったり。

T そういう意味で言うと、“ULTRA WORLDWIDE”や“UMF RADIO”といったサブのステージではちょっとオルタナティブなアーティストが見られるのがいいですよね。

aLIVE-Coverage---Worldwide-Stage

——『UMF』はメインステージ以外でも魅力が満載。

K 僕らはどちらかというと、“ULTRA MAINSTAGE”以外にいたりしますよね。

T 結構見ているね。でも、マイアミの『UMF』に関して言えば、やっぱり“ULTRA MAINSTAGE”の大トリが醍醐味のひとつでもある。今年はメジャー・レイザーだったり、去年はナイフパーティでペンデュラムが出て、その前はスクリレックスでジャックU。サプライズでゲストが続々出てくるこの豪華さはここでしか味わえない。

——TJOさんは今年の『UMF』はどうですか?

T 初日を終えた時点では、全くもって目をつけてなかったんですけど、SNSをアップしようと立ち止まったときに“LIVE STAGE”で見たヤンガーというアーティストが超ヤバくて。イギリスのアーティストなんですが、あらゆる楽器をひとりで演奏する、まるで『一人バンド』のような感じがすごく面白かった。メインステージのチャミを見たかったんですけど、動けなかったです。その後、グリフィンを見たらそれもまたよくて、結局チャミを見逃すっていう……これぞまさにフェスあるある(笑)

——そういう新しいアーティストの出会いもフェスならではですよね。

K 魅力的なアーティストしかいませんからね。全然知らなかったアーティストでも楽しめるっていうのはスゴい。

T ただ、本当にいいアーティストばかりなので、マジで時間がないんですよ(笑)。かぶってしょうがない。それもフェスあるあるですね(笑)

pikzelz---Main-Stage

——音的には今年どうですか? 今後のトレンドとか感じました?

T 僕的には、去年を引き継ぎながら新しくなっているなって思ったのは、“ULTRA WORLDWIDE”とかでベーシーなもの、ベースミュージック+ベースハウスの中に、結構気持ちいい感じのロービートやフューチャーベースよりのものが入ってきていること。要は聴いていて気持ちがいい、踊ってよし、聴いてよしみたいな曲が多くなっている気がしました。

——それは、去年チェインスモーカーズがブレイクしたのも大きいですよね。

T そうですね、その流れはあると思います。

K 全部が全部激しいわけではなくなったというか、聴いていて心地いい曲は増えましたね。

——しかも、その辺はトラップとかとの親和性も高い。それらをハイブリッドしたプレイも目立ちましたね。

T そうなんですよね。あと、今年僕が意外だなって思ったのが、去年はマックJやジョーズがすごくアメリカっぽくてウケていたんで、今年はメインにいくのかなって思ったら、意外とふたり出演していなくて。ジョーズは結局出ましたけど、サム・フェルトやマーティン・ソルベグ、ドン・ディアブロやロビン・シュルツといったハウス系のアーティストがメインの早い時間を飾っていた。その変化は興味深かったですね。

K しかも結構フィットしているんですよね。時間やシチュエーションにあったタイムテーブルが。

T そう。初日のドン・ディアブロ、ロビン・シュルツも聴きましたけど、どちらもメインに映える音で、なおかつ自分のスタイルを崩さない。それは素直にかっこいいなって思いましたね。

K 昨日も選曲しているときにTJOさんと話していたんですけど、今はEDMの中の流行りが変わってきたなって思うんです。各々のアーティストがみんな好きなことをやりだしたというか、より個性が出てきた感じがするんですよ。だからこそ、それぞれチェックしたいと思うし、彼は今度は何をするんだろう、みたいな面白さが増した気がしていて。

——初日が終わった時点では、去年に引き続きトラップやベース系はどこでもかかっていて、しかもその破壊力は相変わらず。やっぱりフェスに合うんですよね。この勢いはこのまましばらく続くかなと思ったんですが。

T トラップは手堅いんじゃないですかね。初日も夕方から“ULTRA WORLWIDE”はブロ・サファリで激アガりしてましたからね。

——ただ、そこからさらに広がるかと思ったらそうでもなかったり。

T そこまでいくとまた面白いのかもしれないですけど、基本ヒップホップ的な感覚がベースになっていましたね。

K ドラムンベースとかはかかってましたけどね。

T ネットスカイはドラムンベースもやっていましたけど、その中でもトラップっぽいテイストの方がウケてたね。

Rudgr---Aerial

——今回マイアミではいろいろな刺激を受けたと思いますが、今後これをどう活かしていきましょう?

K 僕はここで気になった曲をストックして、制作に活かしたいと思ってます。言葉では表現できないんですが、感じたことはたくさんあって、それを曲で表現できればと。

T 今回KSUKEと一緒にいて、彼はホテルでものすごく集中して曲を作っているんですよ。やっぱり違った環境、それも刺激的な場所に来ることでこんなにも意識的になるんだなと改めて思ったし、かなりKSUKEに感化されました。僕も曲作り、さらにはDJにしても東京ではやり慣れている部分があるので、それをあえて崩す、そんなこともしてみたいなって思いました。
ただ、東京でDJをするにしても、ここ2、3年でお客さんのノリもすごく変わった気がするんです。すごくフェスに慣れてきたというか。

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——今回も会場には日本人の若いお客さんをよく見かけましたしね。

T マイアミに来ることもそうですが、たとえ行けなくてもYouTubeで見れますし。そういったことによって変化しているのを感じますね。それは『ULTRA JAPAN』が上陸して以降すごく顕著で。たとえば海外でウケている曲が日本でも全然盛り上がる、そういったことが年々強くなっている気がします。

K そういった時差はもうあまりないですよね。好みの問題はありますが、みんな曲をすごく知っているし、チェックしてる。インターネットの力は偉大だなって思いますね。共有する力や拡散力は本当にスゴくて、いい曲は世界に広がりますし。

——ふたりは『ULTRA JAPAN』にも参加されていますが、マイアミと比べてどうですか?

K 雰囲気などは国ごとに違いますけど、僕自身DJをするときにはスタイルは変えていないつもりです。

T 『ULTRA JAPAN』は日本のダンスミュージック・シーンを変えた、ここ数年で最大の衝撃波のひとつだと思うんです。それ以前と以降という言葉が使えるほどの影響力がある。それは10年以上DJを続けていて感じますね。

K あと、日本人は『ULTRA』に行きたいという人が多いですよね。どのアーティストが好きっていうよりも、『ULTRA』が好きっていう、そのブランド力のスゴさ。実際に楽しいですしね。僕もお客さんとして一度はフロアで心から遊びたいって常に思ってます(笑)。しかも、日本って独特の文化があって、それこそコスプレだったり、そういったものを巻き込んだ『ULTRA JAPAN』ならではの魅力もあると思います。

——最後に、『UMF』を経て目指すところは?

T やはり世界にはもっともっと出ていきたいなとは思いましたね。それはアジアでも、ヨーロッパでも。そのためにも今後も頑張りたいと思います。

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EVENT INFORMATION

ULTRA JAPAN 2017

2017年9月16日(土)、17日(日)、18日(月・祝)

開演11:00 / 終演21:00(予定)

TOKYO ODAIBA ULTRA PARK(お台場ULTRA JAPAN特設会場/江東区青海)

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