昨年、玉石混淆の現行シーンに新たな風を吹かせるべく“新しい東京へのアップデート”を掲げ発足。12月19日に行われたプレパーティでは騒ぐのではなく踊る、そして会場全体で音楽、さらには空間を共有し大きな一体感を創出。プレながらも確かな成果をあげた「CARNIVAL」が2026年いよいよ本格始動。その初陣が1月17日(日)、ロシアの儁才Goom GumのEvgeny Rudenkoを招聘し新宿ZEROTOKYOにて行われた。

この日のオープナーは若手気鋭JURI HOSHINO。フロアを着実に温め、CARNIVALが誇る二枚看板へ。まずは四半世紀以上の長きキャリアに裏打ちされた審美眼が光る西の実力派NAO NOMURA。プレでもハウス〜テクノを横断する多彩なサウンドでフロアを独自の色に染め上げた彼がこの日もその実力を遺憾なく発揮。色気を感じさせる洗練されたグルーヴでオーディエンスを魅了する。


続くはCARNIVALの主宰MARVY。プレではこのパーティの基軸となる“アフロの哀愁”、“メロディックの高揚”、“インディーダンスの躍動”を見事体現していたが、今回はメキシコ・トゥルムでの武者修行帰りとあって、より“最先端”のサウンドにフォーカス。既存のビートに縛られず、ジャンルの狭間を絶妙に駆け抜ける野心的かつ刺激的なプレイを披露。こうしたチャレンジングな姿勢、新たな音楽を貪欲に取り入れプレセンテーションしていくのもCARNIVALの大きな魅力だ。

また、こだわりは音楽にとどまらず演出も。全方位に渡るスクリーンとそのポテンシャルを存分に活かす映像、無数に飛び交うレーザーにブース裏から放たれる鮮烈なフラッシュ。細部まで意識されたハイスペックな空間はまるで海外のトップクラブのよう。そして、遊びにきているお客さんもよく踊っているのが印象的。それもただただバカ騒ぎするのではなく、しっかり音楽を聴いて国内外様々な人種がフロアで体を揺らす。そういった部分もCARNIVALの良さであり、目指す“アップデート”のひとつの方向性だろう。

そして、ゲストのEvgeny Rudenkoはメロディックでありながらそこに固執することのない柔軟な音楽性で物語を紡ぎつつ、幾度となく歓喜の渦、ピークタイムを演出。自身の楽曲同様の見事な構成力。AnymaやSolomunら名だたるアーティストから支持されるのも頷ける圧巻のプレイでオーディエンスを沸かせ続けた。

トレンドに一喜一憂するのではなく、時代の最先端を見据えながらも“品格”を重視するCARNIVAL。目指すは、上質な音楽のもとで心地よく踊り、誰もが節度を持って楽しく共存する唯一無二の“大人”の空間。東京をアップデートし、成熟したナイトカルチャーとともに新時代のCARNIVALの構築へ。そのあくなき旅がいよいよ始まった。



