2日目のハードウェル、そして“RESISTANCE”と“ULTRA PARK STAGE”

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ハードウェルにいたっては、2日目のトリとして登場したが、その前のギャランティス~ナイフ・パーティで爆発寸前にまで高まったフロアを一気に解放するがごとく、元世界NO.1 DJの本領発揮。

“Live The Night”で幕を開け、その後も自身の楽曲とヒット曲を交えたプレイは、シンプルに盛り上がりたいファンにとってはまさにうってつけ。

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途中、TERIYAKI BOYZの“Tokyo Drift”がかかったときには彼なりの日本へのリップサービスなのかと驚いたが、定番アンセムを随所に仕込んだマッシュアップ、そして絶えずオーディエンスを踊らせる手腕はさすがだった。

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2日目に関しては、最新のセットを披露したハードウェルが一番の盛り上がりを見せていたが、ギャランティス~ナイフ・パーティの奮闘も素晴らしかった。
両者ともに時折雨となったフロアを見事に盛り上げ、オーディエンスのテンションを高め続けていたし、さらに言えばカーネイジもその独特のセットが興味深く、まさかの佐伯誠之助“Ketsujiru Juke”はネットでも話題に。

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そんな“ULTRA MAIN STAGE”の一方で、“RESISTANCE”と“ULTRA PARK STAGE”は、それぞれ独自のコンセプトのもとしっかりと世界観を描いていたように思う。

昨年誕生した“RESISTANCE”では、終始アンダーグラウンドなハウス~テクノでコアなダンスミュージック・ファンを魅了し、昨年以上に多くの観客を集めていた。

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特に2日目、3日目のテクネイジア~ニック・ファンシウリ、アート・デパートメント~ダブファイヤの流れは秀逸で、SHINICHI OSAWA、KEN ISHII、TAKKYU ISHINOら日本人アーティストの活躍も光っていた。

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また、“ULTRA PARK STAGE”も目の前に芝生が広がるなんとも気持ちよいフロアにハウス~チルアウトまでかかり、ときに踊らせ、ときにリラクシー、シチューエーションにあった見事なサウンドが奏でられ、他2つのステージとは一線を画す心地よい雰囲気が漂っていた。

それぞれのステージで異なるサウンド、音楽性があったことは、画一的なサウンドにとどまらない『Ultra Music Festival』の信条そのもので、新たな音楽との出会いの場としても機能していたと思う。

<次ページ> 降りしきる雨のなか圧巻のプレイでハイライトを作ったマーティン・ギャリックス

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