多くを学び、そして楽しむ……ダンスミュージックの醍醐味“ライヴ”

カンファレンス、セッションが行われた後、夜には3つの会場で“ライヴ”が開催されていた。

12月2日の夜、まず初めにスタートしたのは「TDME×BOILER ROOM」。カンファレンス会場の渋谷ヒカリエがクラブ仕様へと変わり、ストリーミングメディアBOILER ROOMを使って日本の若き才能を世界へと発信。

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そこで興味深いプレイを見せていたのはSeihoとGalcid。前者はドローンからベースミュージックまでを巧みに操り、なおかつ日本の伝統芸能である生け花をフィーチャーするというオリジナリティ溢れるステージで観客&視聴者を魅了。
そして、日本を代表するシンセシスト齋藤久師擁するGalcidが魅せるフルアナログシンセ・ライヴも既存のシンセとはまた異なる魅力を携え、自らの個性を十二分に発揮していた。

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その他にもSEKITOVAが日本人ならではの繊細なミキシングでフロアを沸かすと同時に、オンライン上でも「スムースなミックスだ」という声が多数あがり、喝采を浴びた。こういった気鋭アーティストたちが盛り上がるフロアとともに世界に発信されていくというのは実に素晴らしいことだったと思う。日本の新たな才能ここにありと、みな存分にそのポテンシャルを発揮していた。

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また、その他にもSOUND MUSEUM VISION、WOMB、contactでは海外からのゲストを交えイベントを開催。SOUND MUSEUM VISIONではLAからETC! ETC!が来日し、終始熱狂の一夜が。
一方、WOMBではセッションズにも参加していたウメックとプロック&フィッチがプレイ。

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そして、3日の夜にcontactに現れたのはディスコ・キング:ジョルジオ・モロダー。
ドナ・サマーやブロンディといった往年のアンセムの嵐からの30年ぶりの新作「Déjà vu」へと繋げる荒技にフロアは絶えず歓喜の渦。

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そして、締めくくりはWOMBで行われた「TDME Closing Party」。KEN ISHIIや大沢伸一に加え、フランスからタイラシン、さらにはハウス界注目の新星クラップトーンが登場し、3日間に渡った『TDME』のエンディングを華々しく飾った。

初開催となった『TDME』だが、各会場の様子、そして参加者たちの表情を見る限り、成功だったのではないかと思う。このような場で多くの人たちと議論を交わし、同時に楽しんでいくことで、きっとシーンもより向上していくはずだ。『TDME』の今後にぜひ期待したい。

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EVENT INFORMATION

TOKYO DANCE MUSIC EVENT -CONFERENCE-

2016年12月1日(木)・2日(金)

渋谷ヒカリエ ヒカリエホールA

NINA KRAVIZ, PATRICK MOXEY, TOBY ANDREWS, 長谷部健, ZEEBRA, ☆Taku Takahashi(m-flo), 宇川直宏 and more

EVENT INFORMATION

TOKYO DANCE MUSIC EVENT -SESSIONS-

2016年12月1日(木)・2日(金)

Red Bull Studios Tokyo

YAMATO, sauce81, Seiho, CD HATA(Dachambo), DJ BAKU, Josh Bess (benben), JUZU a.k.a. MOOCHY, Koyas, LLLL, banvox, ☆Taku Takahashi and more

EVENT INFORMATION

TOKYO DANCE MUSIC EVENT -SESSIONS-

2016年12月2日(金)・3日(土)

渋谷ヒカリエ ヒカリエホールA, WOMB, SOUND MUSEUM VISION, contact

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