review

世界を席巻中の若きビートメイカー:ラスティが放つ新世代サウンド

デビュー・アルバム『Glass Swards』でUKベース・ミュージック界に彗星のごとく登場し、今も唯一無二のビート・メイキングで世界中を席巻するラスティ。 今作『Green Language』もノイジーかつトランシーなシンセ、うねる重低音、日本のゲーム音楽に影響を受けたというのも納得できるハイパーなサウンドが気分を...

Jディラの遺志を継ぐ幻の作品集『The Diary』がリリース

2006年に死去したプロデューサー兼ラッパーのJディラの幻の遺作。 彼の死後も数々の未発表曲が発売されたものの、本作はとりわけ生前のディラ自身がリリースを望んでいたという意欲作。 本来であれば2002年に発表する予定だったものがお蔵入りされていた作品で、基本ディラがマイクを握り、マッドリブやピート・ロックら錚々...

ネット時代の寵児スパズキッドが本名でデビュー。マーク・レディート『KRISTA』

スパズキッドの名で知られ、フィリピン生まれでロサンゼルス活動拠点とするプロデューサー、マーク・レディート。 tofubeats、ケロ・ケロ・ボニトなど、今のシーンをカラフルに彩る人気アーティストにリミックスを提供するなどPCミュージック界隈ではおなじみの人物。 卓越したセンスで日本人好みなポップスを聞かせる手腕...

“Harlem Shake”をバズらせた男バウアーがファーストアルバム「Aa」をリリース

アデルの前に週3000万再生を3週間続けた最初のアーティストで、ブルックリン出身のポルトガル人プロデューサー、バウアーことハリー・ロドリゲス、その待望のファーストアルバム。 ハドソン・モホーク、ラスティ、RL・グライムをはじめ数々のアーティストが自身のセットリストに組み込んでへヴィープレイしているというお墨付き。...

UKソウルグループ:サブモーション・オーケストラが挑む新たな領域『Colour Theory』

ロンドン発のエレクトロニック・ソウル:サブモーション・オーケストラの通算4作目。 彼らの才能にはジャイルス・ピーターソンやジェームス・ブレイクも惚れ込み、ポストダブステップ界隈では話題になった彼らだが、現在はそこからさらに進化し、ベース・ソウル〜ディープハウス〜フューチャリスティック・ジャズなど幅広い音楽性を独自...

YouTubeに投稿された人々の“声”にフィーチャーしたエレクトロニカ『Potential』

NY出身のトラックメーカーが放つコンセプチュアルな作品集。 本作でサンプリングされた様々なボーカルやボイス・サンプルは、いずれもYouTubeに投稿されたもののみで、音質も不揃い。それがビート〜エレクトロニカ系のトラックに乗ることで、奇妙な立体感が生まれる。 The Range 『Potential』 ...

才女が紡ぐ示唆に富んだ作品集。ファティマ・アル・カディリ『Brute』

UNO NYC、FADE TO MINDなどで注目を集めてきた才媛、ファティマ・アル・カディリ待望のセカンドアルバム。 「権力」や、「警察、特にアメリカにおいての市民と抗議・反対運動の関係性」をテーマにしており、刑務所に関する“Oubliette”、武力の脆い境界線を訴える“Battery”など、熱いメッセージに...

気鋭パーティクルー:クルー・ラヴのギグをこれ一枚で体感。『Based on A True Story』

ウルフ+ラムを中心にソウル・クラップやピロウトークら、数多くの気鋭の集合体、世界中からオファーが絶えないパーティクルー:クルー・ラヴ。 その新作は彼らのパーティさながら、あらゆるジャンルを混鬧しダンサブルかつムーディに空間を彩る珠玉の作品集。 Crew Love 『Based on A True Stor...