——今回の楽曲はものすごくフロアライクな仕上がりとなっていますが、今パーティをロックするために必要なものって何でしょう?

R「感情を与えることだと思う。何らかのフィーリングがあるのはとても大切だ。恋のフィーリングはもちろん、少し悲しいのもダンスミュージックには合うよね。感情的に別の世界に導くことが大事だと思うんだ。あとは楽しい、セクシーなフィーリングも必要だ」

K「僕はメンタリティと準備。そして、その場のイマジネーションとお酒ですかね(笑)」

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——ちなみに、今のダンスミュージックシーンについてはどう思ってます?

R「世界的にはオープン・フォーマットになってると思う。テンポはあまり関係なくなっているしね。数年前まではアップだったけど、最近はヒップホップが戻ってきてるから遅くなってるし。
DJスネイク&リル・ジョンの“Turn Down For What”は10OBPMだったけどビッグ・ルームと同じだけのエネルギーを持っていたし、それはテンポがそんな関係ないことを示しているよね。
何よりテンポを下げるとグルーヴがセクシーになる。だから、結構オープンになっていると思う。

もちろんアップの音楽もいい。早いBPMは心拍に影響があるし、いい曲であれば世界中でヒットできるからね。つまり、今は何でもありなんだよ(笑)。
ただ、歴史は戻ってくると思う。個人的にはファンキーな音が好きだけど、ファンクも戻ってきているよね。ベースラインが80年代のファンクサウンドのミックスは特に大好きさ。俺もそういうトラックを作ってるしね」

K「最近は混沌としすぎていて、今まで常識だったことがいろいろと覆されていますよね。
例えば、エレクトロハウスしか作っていなかったDJ MAGのトップランカーがいきなりDJスネイクのマネとしか思えない曲を作ったり。しかも、それが1人や2人じゃない(笑)。
その良し悪しは別として、そういった今までタブーだったことをみんな簡単にやるようになったんだなって思いますね。そんな中で、自分はトレンドを見守りつつもブレずにいたいし、レッドフーやLMFAOの楽曲は2010年代を代表するパーティソングとして語り継がれると思います」

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