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最後に、DJ SARASAが参加した試写会で行ったグランドマスター・フラッシュをはじめとするスタッフ陣のスピーチを紹介!

|グランドマスター・フラッシュ

「俺は70年代で一つだけ後悔していることがある。それは誰も目の前で起きていることを“記録”してなかったことだ。それが悲しい。
どんなパーティでも Super 8 Reelで撮っていれば、今頃ミュージアムに展示される内容だと思う。
当時の我々はそんなことを考えずにただ楽しんでいた子供だったんだ。

そんななか、ある日監督であるバズ・ラーマンから電話があり、70年代後半のヒップホップ黎明期を描くドラマを作りたいと相談された。そのとき俺は“なんで?”と問いかけたんだ。すると彼は“むしろ、なんで今までなかったのかが知りたいぐらいだ。あなたたちが何もないところから始めたことが、ここまで大きい産業にまで化けた。だから、当時の状況を教えてくれないか?”って言ったんだ。

やっと誰かが俺たちのカルチャーの発端に興味を持ってくれた、と思ったね。だから、彼に色々な話を教えたよ。そして、バズは仕上がった映像を見せてくれたんだが、それを見たときは本当に当時の思い出が蘇り、鳥肌がたったよ」

|バズ・ラーマン

「本当にキャストやクルーに恵まれた。今日、この会場に向かう際に真黒い雲と嵐がブロンクスの上に形成され、ここでスクリーニングを企画した私は何か嫌な予感がした……。
しかし、みんなも見たはずだ。その後虹が出て、その先がちょうどこの会場を指していたことを。

さて、みんなも思ったのかもしれない、なぜオーストラリアのおじさんがこれを作ったのか。それには理由がある。
ヒップホップは私たちにとって間接的にも直接的にも、なんらかの影響を与えていると思うんだ。それだけに、このムーブメントの純粋な発端は何だったのか。それを求めて私はブロンクスに足を運んだ。

すると、それはグランドマスター・フラッシュ、クール・ハーク、ラキムといった創始者と繋がることになった。そして、プエルトリコのコミュニティーを知り、サルサの影響も知った。
小さな疑問を追求し、気付くとNYCの全体の話になっていたんだ。

そして、その答えがわかるまで、それを忠実に描くまでこれは帰ることのできない旅となった。私はただ、ここブロンクスという場所が自ら話し出すよう、手助けをしているにすぎない」

知られざるヒップホップ黎明期の熱気と昂奮、そして真実。その全てが収められた今作「ゲットダウン」。

ドラマをより楽しむべく、ぜひ『THE GET DOWN Party powered by SPEAKEASY』にも足を運んでみてもらいたい。

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EVENT INFORMATION

THE GET DOWN Party powered by SPEAKEASY

2016.08.22 MON

18:00-21:00

Laforet MUSEUM

ADMISSION FREE

【MC】高木完&SECRET GUESTs, ロボ宙,【DJ】DJ SARASA, BROOCKLYN TERRY

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