——では、現在世界的に流行してるEDMについてはどんな印象をお持ちですか?

エレクトリックなダンス・ビートをダンス・ミュージックとする情報の刷り込みはとてもわかりやすく、若者を惹き付けやすいんだろうね。そういう意味では、踊るという行為や音楽への興味をもつきっかけ、EDMは入口を作る役割を果たしていると思う。

20年前にヨーロッパでダンス・ムーヴメントが起きたときには“アメリカではレイヴのようなダンス・ミュージックは流行らない”と言われていたけど、それがようやく、ものすごくアメリカ的な手法で世界に浸透し始めてきたね。
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——ジュノ・リアクターの音楽的リテラシーには様々なジャンルの音楽が見えますが、あなたが今注目しているものは?

映画音楽だ。過去に『マトリックス』や日本のアニメーション映画『ブレイブ・ストーリー』などのサントラを手掛けてきたけど、今はインド映画、いわゆるボリウッド・ムービーのサウンドトラック制作に興味があるね。
実は、3年前から既にいくつかの映画音楽制作のオファーをインドから貰ってる。

——過去に“SAMURAI”“KAGUYA-HIME”といったタイトルに日本語をサンプリングしたトラックを製作したり、柴咲コウさんとコラボし共演したり、ジュノ・リアクターは日本ととても縁のあるバンドですが、あなたにとって日本とは?

日本の考え方や価値観は独特だよね、特にトラディショナルな文化が。日本人は見落としがちだけど、僕らヨーロッパ人からみるとそこには毎回面白い発見がある。

以前は大阪でのギグの後に奈良へ観光に行ったが、とても印象的だった。大都市以外の場所は、より日本文化を見ることができて好きだ。

温泉も好きだけど、僕の腕にはジュノ・リアクターのロゴマークのタトゥーが掘られている。日本の温泉はタトゥーが入っていると入浴できないだろ。それだけは理解できない。
以前それを知らずに温泉に入って、5分でつまみ出されたことがあったね(笑)。

——昨年4月にはリミックス・アルバム「The Golden Sun … Remixed」がリリースされましたが、オリジナル作品の予定は?

映画のサントラ制作とツアーで忙しく、ジュノ・リアクター名義でのアルバム制作はそれが落ち着き次第だね。まだ具体的なアイディアはない。

あのリミックス・アルバムは、そんなジュノの穴を見事に埋めてくれていると思う。
僕は最近ジュノ・リアクターDJ セットという名義で、ライヴ以外にDJとしてのオファーが増えてきているんだ。
一昨年の『Burning Man』にもこの名義で参加したし、イスラエルの野外フェスにもよく出演している。そうしたダンス・フロアでのキラートラックとして、あのリミックス・アルバムは、ジュノリアクターの新しい一面を魅せられたと思ってるよ。
ぜひオリジナル・アルバムとあわせてチェックしてもらえると嬉しいね。

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EVENT INFORMATION

『SOLSTICE MUSIC PRESENTS SMF 2016』

2016.07.16(SAT)

11:00-20:30

MAKUHARI SEASIDE PARK

オフィシャルサイト限定 超早割 ¥8,500(限定200枚)※4/20〜26まで販売

JUNO REACTOR, SYSTEM 7

インフォメーション

JUNO_JK

Juno Reactor
「The Golden Sun … Remixed」

WAKYO

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