日本サッカー界のキングが“KAZU”こと三浦知良なら、日本ハウス界のキングは彼以外には考えられないし、考えたくもない……それはDJ EMMA。

日本のダンスミュージック・シーンに惨然と輝く彼の名を銘打った“EMMA HOUSE”は、いわば日本ハウス界におけるクオリティの担保されたアイコンというべきもので、ハウス・ファンならば知らない人はいないはず。

何を隠そう筆者も若かりし頃西麻布YELLOWで開催されていたパーティ「EMMA HOUSE」に毎月のように通ったし、ベストなど含めると計20枚以上リリースされているミックスCDシリーズ「EMMA HOUSE」は日本ハウス界の金字塔として今なお色褪せることはない(筆者もそれこそ2のころから聴きまくり、特に3と4が好き!)。
アラフォー・ハウス世代はもちろん、アラサー、さらには20代も、ハウス・ファンならば彼なくして今の自分はいない、そう言い切っても過言ではないくらいビッグ・リスペクトな存在だ。

そんな彼が、この9月4日でなんと50歳! 奇しくも先にあげたKING KAZUも来年50歳でいまなお現役というのはキングは50歳にして成らずな感じだが(絶えず第一線にいることが前提として)、このたびその記念すべき誕生日の前夜に渋谷VISIONにてバースデー・セレブレーション『EMMA HOUSE 50th Birthday Celebrations』が開催に。

彼の魅力を語るとなると、それこそ原稿用紙10枚あっても書き足りないぐらいだが、あえて一言で言うなら“男気”。
“魅せて、聴かせて、踊らせて”の三拍子揃ったストーリー性豊かな選曲はもちろん、プレイしている姿がとにかくセクシーで男気に溢れている。

KAZUが今なお現役バリバリの若手選手と切磋琢磨しゴールを目指すように、DJ EMMAは常にDJとして新たな音を求め、プレゼンテーションしている。その姿は、真にあるべきDJの姿とも言えるだろう。

ULTRA

かつて彼は某メディアのインタビューで“選曲で媚びてまで来てほしいとは思わない”と語っていた。そんな彼が昨年の『ULTRA JAPAN 2015』のメインステージに出演が決定した時、EDM系アーティストの中でどんなプレイを披露するのか?期待せずにはいられなかった。
そしてEMMAさんは、往年のハウスファンの期待を裏切らない正統派なハウスを青空に響かせたのだ。

そんな確固たる信念、ポリシーを絶えずもち活動し、それでいて愛され続けるその姿。これが“男気”と言わずなんと言う……。

そんな男気をぜひ3日の『EMMA HOUSE 50th Birthday Celebrations』で体感してほしい。

思い起こせば……前述のYELLOWが閉店となったあの日、音が止まったフロアで泣いているお客さんに対して、無言で背中に手を添えてくれたEMMAさん。そんな優しさもまた素敵……。

そして、リキッドルームで開催された『EMMA HOUSE ALIVE 30th Anniversary』もそうだったように、大切な節目の時こそキングは伝説的なプレイをする。
だからこそ彼は、DJの中のDJと言われるのだ。

FRYER

EVENT INFORMATION

EMMA HOUSE 50th Birthday Celebrations

2016.9.3 SAT

OPEN 22:00

Sound Museum Vision

¥3,000/nd W/F¥2,500/nd

[GAIA] DJ EMMA / PUNKADELIX / JANIS ROBINSON(LIVE) [DEEP//
Planning by MDP] DJ NORI / MAGARA / 荏開津広 / DJ DIRTYKRATES aka ZEEBRA / KOCO a.k.a SHIMOKITA / TOMONO [D-LOUNGE] 馬場圭介 / 北村信彦 / 若槻善雄 / TAAR / KAZUMA TAKAHASHI [WHITE] TORIBA COFFE × MOUNTAIN RESEARCH

インフォメーション