これまで前回の模様と次回の見所を紹介してきましたが、今回はちょっと趣向を変えて、『electrox』出演者にインタビュー!しかも、DJとして活躍するだけでなく、ただいま話題沸騰中の最新カルチャー、ネオギャルを象徴する植野有砂に直撃!

ネオギャル×EDM&フェスティバル、この3つに共通するものとは何か。
さらには、フェスならではのファッション、そこで思いっきり楽しむためのスタイルとは?
既存のDJたちとはひと味もふた味も違う、彼女ならではのフェスの新たな魅力、楽しみ方をたっぷり語ってもらいました。

ファンのみならず、『electrox』にどんなファッションで行こうか悩んでる、そんなオンナの子(もちろん男子も)必見です!

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大舞台を前に激アガリ!
『electrox』出演を前に植野有砂が今思うこと

――2015年の1月4日に幕張メッセで開催される『electrox』に出演しますが、まずは意気込みを教えて?

今年のお正月『electrox』に遊びに行ってたんですよ! で、スゴく楽しくて。
来年は絶対にDJとして出たいって思っていたら出演のオファーを頂いて、一緒に遊びに行っていた友達と激アガリしました。

――じゃあ、そうとうモチベーション高いね。

DJとしてプレイする舞台では、今までで一番大きくて、しかもお客さんが“踊ること”をメインに来てくれる場なので、かなり気合入ってます!自分の選ぶ曲がどれだけフロアにウケるのかスゴい楽しみ。

――最近はどんなプレイをしてるの?

私を呼んでくれるパーティはEDM系が多いので、EDMをメインでプレイしつつ、ちょっとドラムンベースよりのエレクトロとか、重めなトラップやブロウステップを入れたり、パーティのコンセプトやシチュエーションに合わせて選曲してます。

――なるほどね。300人くらいのクラブギグとファッション系パーティ、はたまた大箱だと、選曲が変わってくるよね。
今回の『electrox』では、どんなプレイをする予定?

自己中にならず、空気を読んで……と考えてるんですが、今回の『electrox』はトランス系のDJが多いからお客さんの年齢層もちょっと高くなるのかな?って思ってます。でも私を見にきてくれる子は若い子の方が多いから、最終的にはいつも通りな感じでいけたらと考えてます。

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――今回はIBIZAステージに出演するということで、イビサをイメージしたセットを意識したりする?

それがちょっとネックで(笑)。私のプレイは全然音がイビサじゃないから。それを主催者に確認したら『全然いつも通りでいいよ』みたいな感じだったので良かった(笑)。

――イビサには行ったことあると思うんだけど、そこでDJしたことはある?もしくは、イビサでの経験が自分のプレイスタイルに影響とかあった?

イビサには、3〜4回行きました。DJは全然してないんですけど、クラブやビーチハウスに遊びに行ったり、サンセットを見たりとか。そこで感じた“音がすごく気持ちいい感覚”ってロケーションありきなんですよね。
例えば、サンセットを見ながらチルしてるときにゴリゴリのEDMなんか聴きたくないし(笑)、若いときはアッパーな音ばかり聴いてたけど“場に合う音”っていうのが大切だなって思いました。年々いろんな国に行った経験とともに音楽のチョイスも変わってきてますね。

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マブダチ、スティーブ・アオキとの思い出
〜アオキもアリサに首ったけ〜

――そういえばイビサ滞在中に、ブログでスティーブ・アオキと一緒に写ってる写真があったけど仲いいの?

スティーブとは仲よくて、一昨年、同じタイミングでイビサに居たから彼のギグを観に行って、次の日みんなでボート乗って遊ぼうってなって……

――あの(DJ中にフロアに乗り出す)ボートじゃないよね?

あれじゃないよ、ジェット(笑)。
スティーブはDJの面でもスゴく私の応援をしてくれてて、大阪のフェスで一緒だったときは、私のギグ中にステージにあがってくれたりとかして。

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――スティーブと音楽の情報交換とかもあるのかな?Dim Mak Recordsの新譜が送られてきたりとか?

アルバムの製作中に新曲をたくさん聴かせてくれたりしましたね。

――先日発売された「Neon Future Part.1」とかも?

そう。でも結構前に聴いてたから、忘れたころに発売されて『あっ、あれがリリースされたのか!』みたいな感じで(笑)。

――他にスティーブとの面白いエピソードってある?

スティーブってすごく謙虚な人で『いま何が流行ってんの?』とか『いま音楽で何が好き?』とか聞いてくるんです。で、最近はこういうのが好きだよってWalk Off The Earthっていう(メンバーが各自何種類もの楽器を弾ける)5人組バンドのYouTube見せたら気に入ってくれて。1〜2ヶ月後にはもうコラボしてたの! 本当に勉強熱心で行動力がある人だなって思いました。
だって世界的なトップアーティストなのに、私みたいなただの日本人の女の子の意見を知りたがる、ってスゴくないですか? 今でも会うと必ず聞かれます。『最近何のYouTube観てる?』って。

超豪華アーティスト勢揃いの『electrox』の中で、植野有砂の注目は?

――では、ここから『electrox』の見所を聞きたいんだけど、好きな出演アーティストや注目しているアーティストは?

絶対にディプロ!! 音も大好きだし、セクシーな見た目なのに、レゲエとかかけるところに女の子はたぶんキュン死するはず(笑)。
DJプレイは、1回しか生で見たことないけど、スゴいかっこよかった! その時はディプロとしてじゃなく、スクリレックスとのユニット:ジャック・Uの初披露をマイアミの『ULTRA』でやったときだったんですけど、当時ジャック・Uって誰も知らなくて自分のタイムテーブルにも入れてなくて。次誰のギグを観ようかなってアプリを見てたら、ジャック・U? メインステージ? 誰これ?って、行ってみたらスクリレックスとディプロがプレイしてて『超かっけー!』ってなって。
そこからディプロが好きになってYouTubeとかで掘りまくりました。今回、ディプロのソロは初めて生で観れるからすごい楽しみ!

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――ちなみに、ニュー・ワールド・パンクスって知ってる?マーカス・シュルツとフェリー・コーステンっていうトランスシーンの大御所のユニットで今回初来日なんだけど。

実は私トランスは全く通ってなくて……。トランスが流行ってたころ幼かったし、最初に好きになった音楽は、R&Bとヒップホップだったんで。
けどなぜか、最近のオランダ系のトランスの音を聴くとなんか懐かしいというか、耳に覚えがあるみたいな感じになんですよね。私たちの年代の子って今はみんなEDMって感じですけど、(トランスは)1周してなのかEDMが好きな子も楽しめる音だと思います。

――それじゃあアーミン・ヴァン・ブーレンも知らない?

やっぱり年代的にトランスはあんまり通ってこなかったので、スゴさをあんまり知らないかも(笑)。
もちろん世界中のフェスでよく名前を見るけど、自分でタイムテーブル組むときには、入ってくるアーティストじゃなかった。でも、今回はディプロの後の大トリだったから、見てみたい!

――アーミンはDJ MagのTOP100DJsでも過去5回もトップに輝いていて、歴代最多記録の保持者のスーパースターDJだよ。Forbesでの発表では、今年の年収が1200万ドル(日本円で約14億)と超一流。
ところで、有砂ちゃんは今年いくらくらい稼いだ?

それはもうまだまだ(笑)。言えるようになります。言えるように頑張ります(笑)。

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――ちなみに普段クラブに行かないような初心者に向けて、『electrox』に行く前に「これをやっておくと良いよ」みたいな下準備ってある?

やっぱYouTubeとかで、出演アーティストの下調べをした方が楽しめると思いますね。
一番メジャーな曲でいいから、一曲でも知っていれば、それが流れたときに自分も楽しめるから。もちろん知らない曲ばかりの一時間のセット聴いても楽しいと思うけど、やっぱり初めて行く子だったら初めてジャニーズのライヴに行くときみたいに、その年のアルバムを予習するのと同じ感覚で、何曲か知ってたほうが楽しめると思います。

――ダンスミュージックってみんなの一体感が楽しかったりするしね。

あと、歌入りの曲はみんなで歌えるから楽しいですしね。

――EDMならではだよね。そういう意味でも事前に出演アーティストの曲はチェックしておくと良いね。

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植野有砂がおすすめする、より楽しめるフェス・ファッション

――じゃあ、最後にネオギャル流のフェス・ファッションに関して教えて。最近のALISAちゃんのお気に入りはどんなスタイル?

ちょっとコスプレちっくなのが好きです。例えば、アメリカのウェイトレスみたいな格好で、サンバイザーにピンクのぴったりしたキャミソールみたいな。

――アンナミラーズ的な?

そう、アンナミラーズ的な!『ULTRA JAPAN』の初日は“神”っていうテーマで、アンナミラーズスタイルにギンギラギンの神っぽいアクセを付けたりしてましたね(笑)。
最近はちょっとコスプレと私服の間みたいな感じが多いです。

――神っぽいアクセ(笑)。じゃあ、マイアミとかイビサとかリゾート型フェスの場合は?

それこそコスプレちっくなのもカワイイと思うし、あと水着はマスト。上は水着で、下はショーパンとか。ボトムのバリエーションで色々イメージ変えれるし。
ビーチ・フェスってなると、夏!リア充!ってことで薄着であればあるほど、楽しいっぽい。だから踊ってもズレない水着。私は、この前ピカチュウの水着にスパンコールのデニムとか履いてました。

――ちなみに今回の『electrox』みたいな屋内のフェスだったらどう?

いつもプルオーバーとかの下にキャミとかタンクとかを着て、会場の中に入ったら脱ぐ。
でも冬場のフェスってなるとちょっと私服よりの格好が多くなるから、それこそ逆に洋服以外のところでアクセントを付けるとかね。フェイスペイントやフラワークラウンは定番化してるけど、サンバイザーや顔周りのアクセサリーとかもかわいいし、写真映えもするよね! 帰るときも楽だし(笑)。
あとはグループコーデ。折角だから、みんなでピンクにしよう!とかお揃いの色やテーマでコーディネイトするの。
今年の野外フェスではFIG&VIPERの服を着てくれる子もたくさんいて嬉しかった!写真とか撮ってもカワイイし、1人じゃないことで自信がついたり、みんなで盛り上がって楽しめるよ!

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