DJをはじめて4年とは到底信じられない圧倒的なスキルで、世界に羽ばたく者がいる。
DJコンテスト「burn World DJ CONTEST 2013 supported by block.fm」で優勝し、日本チャンピオンとして参加したイビサのグローバル・ブートキャンプでは世界の強豪たちと相見えながらも、その類い稀なる実力がアヴィーチーの目に留まり共演を指名される。
そして『Ultra Japan』、『electrox』にも抜擢され、EDMシーンのキーレーベル、オランダのSPINNIN’のミックスCDを2015年1月1日にリリース。

桁外れのスキルと規格外のポテンシャルで、一躍頭角を表したYAMATO。新時代の旗手として、世界へと飛び立つ彼のこれまで、そしてこれからを聞いた。

——動画「YAMATO DJ Performance -BLACK-」)でも披露しているDJテクニック。これはどうやって培ったんでしょうか?

最初は、DJに関する基本的なことを先輩に教えてもらいました。ただそれ以降、練習方法やパフォーマンスは全て独学ですね。デビューしたころは半年ごとにバトルに参加し、そのたびにCDJを1台ずつ増やしていき、そして今のスタイルに辿り着きました。

——YAMATOさんは「burn World DJ CONTEST 2013 supported by block.fm」で優勝し、一躍注目を集めましたが、この大会に出場したきっかけは?

大会の主催である☆Taku Takahashiさんの“日本から海外で活躍するスターDJを輩出したい”という思いが自分の目指すビジョンと一致したからですね。あとは、優勝すればイビサ島でDJできる、それは大きなチャンスだと思って。

——優勝したことで、イビサでのグローバル・ブートキャンプに参加されましたが、そこでは何を得ました?

世界17ヵ国の人たちとDJを通じて交流できたこと、海外でも自分のスタイルが通用することが知れたことですね。
あとは、数多くの世界的アーティストからたくさんのことを学びました。たとえば、アヴィーチーからは成功すること、成功した後に取り組んでいること、ファットボーイ・スリムからはDJをするときに気をつけていること。そして、マセオ・プレックスからは世界中で通用する曲&リミックスを作るにあたっての精神論など……本当にすばらしい経験でした。

burn チャンピオン
ブートキャンプに集まった各国の王者たち

DJ YAMATO & FAT BOY SLIM
ファットボーイ・スリムからはDJとしての心得を学んだ

——特にアヴィーチーからは絶賛されていましたね。その後、ハンガリーのフェス『burn YARD in Budapest』で彼と共演してましたが、そこで何か話はしました?

ブダペストでは彼の直後にプレイをして、DJ後に話をしたんですが“どうすれば成功するか”アドバイスをもらい、“このまま続ければ成功するよ”と言ってもらえて……すごく嬉しかったです。今後活動していく上での自信になりました。
あと、日本からお土産としてお寿司のキーホルダーを持っていったのですが、すごく喜んでくれました(笑)

DJ YAMATO & AVICII
天才:アヴィーチーは「参加者全員のMIXを聴いたけどYAMATOが断トツで良かった」と発言

——大会を勝ち抜き、世界のシーンを見て、自身のプレイに変化はありました?

プレイスタイルは変わっていませんが、選曲論は変わりましたね。
スペインでの大会後にイギリス、フランス、韓国などに行き、各地でかかっている音楽を直接聴くことが重要だと思うようになりました。今はネットを通じて最新の音楽の情報を調べたり、曲を聴くことはいくらでもできますが、やはり現地へ行き勉強することが大事。そこで蓄積された経験が今の僕の選曲になっていると思います。

——2014年は、『electrox』や『UltraJapan』といった日本国内のビックフェスにも出演されましたがいかがでした?

世界中で活躍しているスターDJのプレイを生で見て、選曲や映像とのリンク、オーディエンスとのコミュニケーション方法など、いろいろ学ぶことは多かったですね。
そして、そんななか自分もプレイしましたが、オーディエンスに楽しんでいただき、なおかつ印象を与えるよう工夫したり、いろいろと心がけました。

——現在、世界中でムーブメントとなっているEDMに対してはどう思います?

音楽は、そのときそのときの流行があると思います。EDMもその1つかなと。個人的には流行やカルチャーに関係なく、今の自分を出すことを常に意識してます。

——では最後に日本のシーンに関して、そしてそこで自分はどんなことをしていきたいか、展望を教えてください。

2020年に東京オリンピックがあるので、これからどんどんダンスミュージックシーンが盛り上がっていくことを望んでいます! そして、僕自身そこでDJやってやるくらいのマインドでいます。

djyamato