MV再生回数は軒並み数千万超え! 見るものの五感を揺さぶる映像表現

音楽性もさることながら、彼らは映像(ミュージックビデオ)もとにかくヤバい。

えも言われぬその世界観は、狂気と美しさが入り交じり、ときにグロテスクでありながら美しく、そしてファニー。なんともアンビバレントであり、不思議、そして強烈な印象を残す作品ばかりだ。

人によっては悪趣味ととられるかもしれないが、YouTube上の再生回数を見るとそれ以上に注目を集めていることがよくわかる。
彼らの代表曲、“I FINK U FREEKY”は8000万回以上、“UGLY BOY”は6500万回以上、“BABY’S ON FIRE”は4800万以上と、とてつもない数字をたたき出している。

ちなみに、“BABY’S ON FIRE”は年齢確認の必要があるにも関わらずこの数。そして、年齢確認が必要というこの事実自体、彼らのミュージックビデオのアグレッシヴさがあることがわかると思う。

とにかく、一度彼らの作品をぜひご覧あれ。


稀代の個性派をも魅了する、新時代のカリスマ

冒頭で、時代を彩ってきた超個性派を何組か紹介したが、驚くべきことに彼らはみなダイ・アントワードに注目している。

レッド・ホット・チリ・ペッパーズ、マリリン・マンソンは2014年リリースの“UGLY BOY”(この曲はエイフェックス・ツインの“Ageispolis”をサンプリング!)のミュージックビデオにモデルのカーラ・デルヴィーニュらとともに出演し、そしてエイフェックス・ツインも彼らとコラボ。
レディ・ガガに至っては……これは後述でたっぷりと。

この他、音楽界のみならず映画界からも名監督デヴィッド・リンチやデヴィッド・フィンチャーらが彼らの才能を絶賛し、デザイン界からもアレキサンダー・ワンがフォロー。

ちなみに、デヴィッド・ゲッタとの親交も深かったりと、その繋がりは実に広く、各界から支持されている。

<次ページ> レディ・ガガとの壮絶バトル!!

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