ライヴができなくなった後も制作を続け、年が明けてからは川島くんもスタジオに来るのが難しくなってしまったんです。
ひとりの作業が続く中でバンドという存在……僕らはライヴアクトであり、やはり表現の場が欲しいと一時苦しい気持ちにもなりました。
僕は今でもステージに立ち、何かを表現することに対しての欲望はあるんですけど、川島くんとやっていたことと同じことを求めたら自分が辛くなるだけというのもわかっていて……考え中ですね。
僕の未来はゆっくり考えようと思ってますが……正直に話せば裏方としての仕事も……。
——中野さんはマスタリングエンジニアとして世界が認めるところでもありますが。
そういったことに忙殺されてしまうと、身動きがとれなくなってしまうかもしれないと思っていて……本当に先のことは今わからないです。
——またいつかこうして中野さんとお話をさせていただく機会があることを願ってます。本当に約19年間お疲れさまでした。川島さんはもちろんのこと、やはり中野さんも大変で、一番悩まれていたんじゃないかなと。
僕は……多分大変でした(笑)。
ただ、やっぱり川島くんが頑張らないと。僕がいくら頑張っても成り立たない。
でも、川島くんはこれ以上ないくらいやってくれました。それが本当に嬉しかったです。
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