日本のシーン向上のための5つの提言

今後日本のダンスミュージックシーンをよりよくしていくために……☆Takuの5つの提言

|アンダーグラウンドアーティストの露出

なんだかんだ日本のクラブシーンが盛り上がっていたころ、そして新しい音楽と出会う環境としても集客できていた時代は、何らかの形でアンダーグラウンドアンセムが生まれ、メジャーでの露出がありました。マスメディアに出るという方法論が必ずしも正しくはないと思いますが、やはりバズることはとても重要です。
好きなことをして人を集めること。これをもっとできるようにするには少しでもファンベースを大きくしていくことだと思います。

|教育改革

ヨーロッパやアメリカなど海外では、踊ることはほとんど習慣に近いんですよね。小学校ではキッズディスコ、中学、高校は学校でのダンスパーティ、結婚式でもDJを入れるのが当たり前。じゃあ日本人は違うのか……と考えてみたとき、3歳の子たちを見ると音を聴いたら本能的に踊り出す。教えていなくても体を動かすんですよね。
幼稚園などではそういうことが多々行われるのですが、小学生になった途端に自然に踊る行事がなくなる。ダンスが必修科目になったことはとてもいいことだとは思いますが、自由に踊るというより、“型”を覚えるところに焦点が置かれている。これは人によってはトラウマになってむしろ踊ることが嫌になってしまったり、恥ずかしいと思ってしまう可能性もあるんですよね。
そんな中でも、もっと自由に楽しく踊れる環境や機会を海外の学校みたいに作ることが大事なんじゃないかなと思います。

|組織的なエージェント

海外にカルチャーがあるのはダンスミュージックへの愛や熱意だけではありません。やはりマネタイズに対しての意識がとても強い。
これは海外のアーティストやエージェントと会っているとハッキリと伝わってきます。逆にお金だけで成功するものでもありません。愛、熱意、知恵、マネタイゼーション、これら全てが集まってカルチャーは存続されます。
そういった意味でもしっかりとした組織があることは重要だと思います。DJやクリエイターが自分らの表現や作品に集中して没頭できる環境。それはしっかりとしたエージェントの存在が絶対不可欠です。

|世界とのパイプライン

日本の一番の弱点は“英語コミュニケーション能力”の低さだと思います。これは“英語力”とはまったく違うもので、文法や発音がむちゃくちゃでもいいんです。とにかくコミュニケーションをしたいという気持ちが前に出ていることが重要。
海外で成功している人たちはみんなその気持ちが強い。彼らの発音なんて無茶苦茶だし、文法がダメでも積極的に話しています。そういった積み重ねによっていろいろと繋がってチャンスが生まれていきます。
そして、やっぱり日本国内だけでなく、海外と繋がっていくビジネスモデルを作っていくことがすごく大事なことだと思います。日本がヨーロッパに太刀打ちすることはできないかもしれません。でも、もしアジア全体が一丸となってヨーロッパと勝負すれば。ひょっとしたら何かが変わるかもしれません。僕はそう考えています。

|ブランディングに対して慎重になりすぎない

日本人はキュレーション能力が非常に高いと思います。センスも海外に比べてずば抜けていますし、実際海外からもそこは評価されています。ただ、狭い国だからか、シーンが狭いからかちょっと神経質になりすぎているところがあるようにも感じます。
確かに失敗は評価を落とす可能性があると思います。とはいえ、失敗を恐れて何もしない人には結局何も起こりません。また、海外で成功している人たちもダサイ失敗はいっぱいしています。日本はもっと積極的にいろいろなことをチャレンジしていくべきだと思います。
例えばコラボレーション。自分のブランディングのために慎重になっている事務所をよく見ますが、僕はもっとやっていくべきだと思います。そこには大きなチャンスがありえますし、最近の海外リリースではそれが成功しているケースをよく見ます。
海外の方法が必ずしも正解とは限りませんが、ちょっとナーバスすぎなところからリラックスしても良いのではないでしょうか。

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EVENT INFORMATION

The Block Party -block.fm 5th Anniversary-

2016.11.11.FRI

OPEN 22:00

WOMB(Shibuya)

ADV¥2,500 DOOR¥2,800(23時まで)¥3,500(23時以降)

☆TAKU TAKAHASHI, OFF THE ROCKER(SHINICHI OSAWA+MASATOSHI NAKAMURA), TOMOYUKI TANAKA (FPM), MITOMI TOKOTO & WATANABE SISTERS (CYBERJAPAN DANCERS), DJ AKi, Q’HEY, HIROSHI NAKAMURA (i-dep), REMO-CON, SUGIURUMN, 80KIDZ, TJO, DJ KAWASAKI, DJ YANATAKE / SHIHO WATANABE (INSIDE OUT), PART2STYLE , TETSUJI TANAKA & MC CARDZ, BETAPACK, KAN TAKAHIKO, ANDREW & CARPAINTER (TREKKIE TRAX), HYPERJUICE, JAXX DA FISHWORKS, YUMMY, DJ SHIMAMURA + MC STONE, JAY ZIMMERMANN, VENUS KAWAMURA YUKI, BENZENE by VMTT

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