世界の音楽、EDMシーンをリードするアフロジャック。
プロデューサーとして活躍するだけでなく、アーティストとして『Ultra Music Festival』をはじめ世界中のビッグフェスに軒並み参加。

ここ日本でも『ULTRA JAPAN』に過去二回全て出演し、超満員のオーディエンスをロックした。

そんな彼が語る『UMF』と『ULTRA JAPAN』とは。その魅力を語る。

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——この春出演されたマイアミ『Ultra Music Festival(UMF)』はどうでした?

相変わらず素晴らしかったです!『UMF』は世界でも最高のフェスの1つだと思います。
でも、今年は日本人のオーディエンスがたくさんいたのが印象的でした。

——ここ数年増えているようですね。『ULTRA JAPAN』が開催されたこともあって。
では、今回の『UMF』で印象に残っているアーティストは?

ハードウェルにナイフパーティ、ペンデュラム……みんな素晴らしかったけど、一番良かったのはDJスネイクですね。

——あなたにとって『UMF』の魅力とは?

世界中のダンスミュージック・シーンを代表するイベントであり、規模がすごく大きい。

ただパーティをしているわけじゃなく、そこは世界中からダンスミュージックを愛する人たちが集まる、最高の場所だと思います。

——マイアミだけでなく、あなたは過去二回開催された『ULTRA JAPAN』の両方に出演されていますよね。

それはすごく光栄なことだと思っています。
幸運なことに僕は本国の『UMF』のスタッフと仲良くさせてもらっていて、彼らと一緒になって日本に『UMF』を紹介できることがすごく嬉しいです。

そして、何より日本のファンがフェスを楽しんでくれている。
そのリアクションを見ることができて本当に最高です。

——『ULTRA JAPAN』と『UMF』。その違いはどんなところにあると思います?

『ULTRA JAPAN』はあくまで日本のファンに向けて、でもマイアミは世界中のダンスミュージック・ファンのため。そこが大きな違いだと思います。

——『ULTRA JAPAN』は今年も開催が決定していますが、出演は……?

それはまだわかりません(笑)。もちろん参加したい気持ちはありますよ。

——あなたの出演を望む声も多いです。

本当ですか? だったら出たいですね(笑)。出演できればもちろん嬉しいけど、万が一できなかったとしても別の形で日本のみんなの前でパフォーマンスすることを約束します!

——ここ数年は度々日本に来日されていますが日本の印象は?

世界でも最高のカルチャーがある国だと思います。
そして、ダンスミュージック・シーンも今すごく成長していると思います。東京に限らず、様々な地方の都市も含めて。

日本各地でたくさんのフェスが開催され、それが徐々に大きくなっているのを実感しています。

シーン自体、これからもっともっとメインストリームに成長していくんじゃないかなと思います。

——ここ最近は、日本のアーティストとも活動していますよね。PKCZや三代目J Soul Brothersといったアーティストとも。

彼らとは日本の音楽界に新たなシーンを作る、そんな気持ちで一緒に活動し、すごくクールなことだと思ってます。

違うジャンルの音楽を組み合わせ、それをメインストリームに持っていく。
一方で、メインストリームにあるものをアンダーグラウンドへと持っていく、そのふたつの活動を同時にやることに意味があると思いますし、それができるということが嬉しいです。

——日本で今後やってみたいことは?

日本の文化は本当に素晴らしいと思っています。
音楽を作る、ミュージックビデオを作る、単純なことだけど日本のみんなはすごく真剣に、全てを大切にしている。

そして受け取る側の捉え方も素晴らしい。そういった良さを世界に広めたいです。

今、世界を見ればありきたりなミュージックビデオが本当に多いし、ミュージシャンも自分の仕事に熱意を失ってしまっているケースも見受けられるし、音楽に対してリスペクトがすこし足りなくなってきていると思うんです。

そういう部分に関して、日本はとても素晴らしいし、だからこそ、その素晴らしさを広めたい。
僕はその役割ができたらいいなと思っています。

——あなたの音楽性は常に変化していますが、今注目しているサウンドは?

最近はヒップホップです。
昔から好きだったんだけど、今ヒップホップは新しい流れが生まれてきていると感じます。

特にここ半年ぐらいはハマっていて、次のシングルもヒップホップになるかも!

——昨年リリースした“SummerThing!”もまた全然違うサウンド感で驚きましたが、なぜこうも変化できるのでしょう?

それは僕が飽き症だから(笑)。
いろいろなサウンドに興味があるんです。歳の頃からDJを始めて、最初はハウスやテクノばかりをかけていたんですが、ポップやヒップホップもかけるようになって、いろいろなサウンドに変わっていきました。

まわりからはミックスがうまいねってよく言われました(笑)。

自分の曲を作り始めてからも、EDMでありながらベースにはヒップホップやハウス、ポップもあったりする、DJと同じことなんだと気付きました。

現代の音楽はコンピューターの中から生まれてくるから、必然的に何かしたらEDMっぽいものが入っていて、その他に自分らしさが必要なんだと思うんです。

DJをする時も、アフロジャックの音楽を披露しなくてはいけない場所でない限り、僕はハウス、テクノ、ヒップホップ、自分の気分で好きな曲をミックスしてかけています。

——今のEDMについては?

世界でもトップのジャンルだと思います。
いわゆるメインストリームにある曲のほとんどがEDM系のプロデューサーが作っていて、ポップに聴こえるような曲もベースにはEDMがあったりしますし、そういう曲がトレンドになっているんだと思います。

EDMにはカイゴのようなアーティストもいたり、その幅も広いですよね!

ポップとEDMは上手に融合されて、数年前には理解されなかったことが今では当たり前になってきているんだと思います。

以前はみんな生楽器、生音に夢中だったのに、いまや全てがエレクトロニックになっている現状もありますし。

——最後に、あなたのようなプロデューサーに憧れる日本人はたくさんいます。そんな彼らにアドバイスをお願いします。

とにかくいい曲を作ることが大切だと思います。

ただ、“いい”というのも捉え方次第で変わってきて、僕の言う“いい”というのは、他の人が“いい”って言ってくれること。
みんなが気に入ってくれる、聴きたいと思ってもらえる曲を作るべきなんです。

自分の作品を生で聴きたいと思わせることがとても重要で、そうすることでたくさんの方がショーを見に来てくれることにつながっていくんだと思います。

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EVENT INFORMATION

ULTRA JAPAN 2016

2016.9.17.SAT〜19.MON

TOKYO ODAIBA ULTRA PARK(Odaiba)

deadmau5 / Hardwell / Martin Garrix / NERO / DJ SNAKE / Tiesto / JAUZ /marshmello and more

GA3日通し券(¥39,000)
GA1日券(各日1日券 ¥13,000)
VIP1日券(各日1日券 ¥30,000)

インフォメーション

Afrojack
アフロジャック
オランダ出身のDJ・プロデューサー。過去にはグラミー賞にも輝き、英メディアDJMagの世界人気DJランキングでは常にトップ10入る、EDMシーンきってのスーパースター。
6月15日に発売の「HiGH&LOW ORIGINAL BEST ALBUM」の収録曲PKCZの「Mighty Warriors」をプロデュース。
www.afrojack.com