日本書紀にも記録が残る日本最古の温泉地・愛媛県松山市道後。
道後温泉本館の改築120周年を迎えた今年、それを記念した温泉×アートイベント「道後オンセナート2014」が開催中。

「HOTEL HORIZONTAL」と題した本企画は、道後温泉エリアにある9軒のホテルや旅館の一室が、作家たちによって“泊まれるアート作品群”として生まれ変わるというもの。

前衛芸術家の草間彌生は、宝荘ホテルとコラボ。ベッドルームにはソフトスカルプチャー作品『愛はとこしえ』と銀の水玉が、和室にはガラスの座卓と床の間に南瓜が展示されている。
さらに、ロビーの水玉カフェでは限定メニューの水玉タルトも楽しめる。

写真家のアラーキーこと荒木経惟が手がけるのはホテル古湧園。16畳を越える和室の襖に、着物の女性を写した4枚の写真作品『緊縛』を、床の間には近作『PARADISE』を展示。

道後舘は詩人・谷川俊太郎の仕事部屋がコンセプト。庭や天井に書き下ろし作品を展示するほか、本人が使用していたPCで原稿の閲覧も可能。

これらの部屋は実際に宿泊できるほか、見学用に一般公開の時間もある。

※作品表記は「P」が左右反転