dachambo

「最高です!」

6月にリリースが予定されている、約5年ぶり通算6枚目となるDachamboの新作「PURiFLY」について聞いたところ、ギター&ヴォーカルのAO Youngは、開口一番そう答えてくれた。

マシーンのHATA、ベースのEIJI、ディジュリドゥのOmi、ドラム&パーカッションのBUKKA BILLYとYAO、そして前述のAO Young。計6人からなるサイケデリック・ジャムバンド、Dachambo。メンバーそれぞれが卓越した技術を持ち、それらが重なることによって生まれる快楽的幻想サウンド、それが彼らのレーゾン・デートルだ。

そして、その音楽性は実に深い。ジャム、トランス、ラテン、ファンク、サイケデリック、そしてオーガニック……様々な音楽性が介在し、なおかつその音は変幻自在に絶えず姿を変えていく。とはいえ、つかみ所がないわけではない。そこには一貫して享楽的かつ神秘的で、なおかつフィジカルな要素を漂い、とにかくダンスへの欲望をかき立てるサウンドとなっている。

そんなDachamboの音楽性についてAO Youngは“メンバー6人のキャラクターが生み出す唯一無二のスタイル”であり、“それぞれの性癖を否定しない。それが自然にDachamboフィルターを産み出すのです”と話してくれた。
性癖の件はともかく、各メンバーがそれぞれ自分のアビリティ、スタイルを持ち、それらを一切損なうことなく融合させていく、そうすることでDachamboは成立し、誰にも真似することのできない、絶対的な音が生まれるのだ。

「3・11がきっかけで、それまで作っていた曲を一度白紙に戻したんです。そして、それぞれが家族を中心に動きながら一度お休みをして、そして2014年にまたうずうずし出して再び動き出したんです」(AO Young)

彼らがアルバムをリリースするのは実に5年ぶりとなるのだが、その間にダンスミュージック・シーンのみならず、日本も大きく変化した。彼ら自身も生活が激変したが、その中でも常に消えることのなかった音楽への欲望、そして探究心。それが改めてDachamboの歩を進め、今回の楽曲は作られた。
そんな今作についてAO Youngは“テーマは「浄化飛行」〜フライングカーペットに乗って、我々6人は再び世界の色をカラフルに塗り替える旅に出る”と語っている。

そして、リリース後には、待望のツアーも控えている。
彼らの真骨頂はやはりライヴ。そのステージは国内だけでなく、海外でも高く評価され、昨年も多くの国でパフォーマンスを行ってきた。

そんな彼らのライヴの最大の魅力は“カオス”。Dachamboが生み出す音楽とそれを享受するものたちの熱がシンクロすることで生まれる、えも言われぬ空間。ただただ自然に体が動きだす、まるで呼吸することとダンスが同義であるかのような“踊りの場”。そして、それは一度体験したら、なかなか抜け出すことのできないホリックな魔力をも備えている。

最後にAO Youngに聞いてみた。待望のライヴはどんなものになるのか。

「新曲を中心に、過去の曲も毎度違う曲になってしまうような、そんなショウをしたいですね。そして、小さな町にも積極的に出向いていきたいですね」

5.4.MON@UNIT(Daikanyama)
「Feel The LIGHT!」

special guest : 勝井 祐二 (ROVO)
special guest DJ : 瀧見憲司
新曲お披露目 & アルバム先行発売!


DACHAMBO_JKT
Dachambo
『PURiFLY』

WATER BAWL RECORD / Wakyo Records / KADOKAWA
6月17日発売

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