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——確かにみなさんの姿を見ると自分もやらなきゃという気分になるというか、良心が咎めるというか……。

見ていて面白いなと思ったのが、すごく厳つく見える人たちがすごくいいことをしているっていうギャップ。
彼らがゴミを拾ってるなら俺も……そんな気持ちにさせることができたのかなと思います。

——ゴミを集めるための缶には“Clean Excite”なるワードが書かれていましたが、これは?

サッカーで言う“フェアプレイ”のようなわかりやすいキーワードがあれば、みなさんにも届きやすいし、広がるかなと思って付けました。
共通認識できる言葉、スローガンのようなものですね。

フェスという誰もが高揚しているときに伝わる言葉、直訳すれば“キレイに昂奮しようぜ”、あるいは逆に言えば“私たちは昂奮しながらキレイにしますよ”っていう意味で“Clean Excite”としました。

——パフォーマンスをしながらゴミを拾うというのは今までにない発想だと思いますが、活動中はどんなことを意識していたんですか?

ゴミを拾うのは我々ではなく、あくまでみなさんということを伝えるために、とにかく楽しくゴミを捨てている姿を見せるということですね。

そして、最も気をつけていたのは、これはあくまで啓蒙であって強制ではないということ。無理矢理やらせては意味がないんですよ。

——“やらせる”のではなく、自発的に“やる”ということですね。

みなさんキレイにしようという気持ちは必ず持っていると思うんです。でも、近くにゴミ箱がなかったり、酔った勢いで忘れてしまったり、いろいろな事情でゴミを捨ててしまう。

我々はあくまでゴミを捨てているということに気付いてもらうこと、それが重要だと思っていました。

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本当にゴミをなくしたいならアルバイトを雇えばいいと思うんです。でも、それはただ掃除をしているだけ。
そうではなく、みなさん各自意識する、ゴミを捨てないようにする。そういう気持ちを持って楽しんでもらえたらと思っていました。

<次ページ> 彼らが伝えたい“日本人の素晴らしさ”

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