悪天候も予想されたが、これも神の思し召しか……。

恐ろしや『ULTRA JAPAN』。その初日は予想されていた悪天候がウソのように晴れ間が見え、そして暑い! というか会場内はオーディエンスの並々ならぬ熱気も加わりさらにアツさ倍増。

お客さんもオープン前から詰めかけ、お昼にはフロアも程よく埋まり、例年以上に早い出だしだったのが印象的。
これも3度目、『ULTRA JAPAN』もいよいよ本格的に浸透してきた証というところ。

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さて、この『ULTRA JAPAN2016』で会場内に建立されたステージは3種。メインとなる“ULTRA MAIN STAGE”、昨年誕生したアンダーグラウンドの極地“RESISTANCE”、そして心地よい空間が広がる“ULTRA PARK STAGE”。
さらに“ULTRA PARK STAGE”には“ULTRA LOUNGE”なるVIP専用のラウンジができ、そこにはハンモックなども用意されなんともくつろぎの空間が。

また、“ULTRA MAIN STAGE”には世界初となる女性専用エリア“LADIES ONLY AREA”(しかもステージの真ん前とうらやましい!)やパウダーブースなども設けられ、ホスピタリティも格段にアップ。
ここ数年加熱する日本のフェス・ムーブメントの象徴的存在である『ULTRA JAPAN』が、より居心地の良さを追求し、快適な空間を提供しようと意識していることは、今後のシーンのためにも喜ばしいことだ。

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さて、肝心のサウンド面だが、今回は3つのステージにおける音の棲み分け、その対比は見事だった。
芝生が広がり、“ULTRA LOUNGE”擁する“ULTRA PARK STAGE”では、ときにトロピカリー、ときに穏やか、そして快活に、ハウスからチルアウトまで、様々なサウンドで心地よい空間を演出。

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そこでは踊るだけでなく芝生で寝転がり音を楽しむ人も数多く見られ、えも言われぬ空気が終始漂っていた。

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一方、“RESISTANCE”はアンダーグラウンドなサウンドを提供するそのコンセプト通りぶれない音楽性でオーディエンスを煽動。

序盤は日本人アーティストたちが奮闘し、後半はリブート、そして才媛ニコル・モウダバーが己が信じるサウンドでフロアを盛り上げた。
ストイックなその姿は、新たな音楽の目覚めともいうべき未開のサウンドが広がり、アンダーグラウンドなハウス、テクノのポテンシャルをまざまざと見せつけた。

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そして、それに呼応するようにオーディエンスを無心になって踊る、なんともピュアでダンサブルな空間を作り上げていた。

<次ページ> そしてメインの“ULTRA MAIN STAGE”

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