メイヤー・ホーソーンとジェイク・ワン……ソロとしても活躍するふたりのユニット:タキシードが日本凱旋!

最近では米ブラックミュージックの歴史にその名を刻む偉大なるファンクバンド:ザップとのコラボが話題となったが、タキシードと言えば、近年加熱の一途を辿るディスコ&ブギー再燃の立役者。現在進行形の新たなサウンドで世界を魅了している彼らのステージはまさに必見だ。

今回は沖縄、そして都内では渋谷SOUND MUSEUM VISIONでのプレイとなるが、来日を前に彼らに緊急インタビュー。結成から3年、彼らの歩みとともに来日公演に向けての意気込みなど聞いてみた。

——お互いソロとしても活躍するなか、なぜタキシードを結成したのですか? ふたりの出会いは?

メイヤー・ソーホーン(以下、メイヤー)「ジェイク・ワンには僕のセカンド・アルバム『How Do You Do』で“Henny & Gingerale”をプロデュースしてもらったんだけど、その前にも会ったことはあったよね?」

ジェイク・ワン(以下、ジェイク)「たしか……House Shoes(デトロイトのDJ)にメイヤーのことを聞いて、それでシアトルで開催された彼のライヴを観に行ったんだ。そのときにお互いデモテープを交換し、同じようなテイストの曲が多かったのを覚えてる。それが本当に興味深かったからね。

そして、その一年後、LAのパーティでメイヤーとデイム・ファンク、そしてYGと一緒にライヴをやって、それがおそらく2005年。そのときから僕らは仲間だったのさ」

メイヤー「最初はふたりで自分たちのためだけに曲を作っていたんだ……ドライブしているときに流すような曲をね。

それはもともと僕らがそれぞれやっていた音楽とは違ったけど、すごくいい感じでさ。20曲ぐらい作ったところで、せっかくだからアルバムを出そうって話になったんだ」

——それが2015年に発表したファーストアルバム『Tuxedo』ですね。その後、2017年にセカンド『Tuxedo II』を発表していますね。

メイヤー「ファースト制作時の終盤、よりいい曲を作る方法やアレンジの仕方をそれまで以上に考えるようになってさ。僕らは作る曲全て“Do It”と同じくらいいい曲を作りたい、今もそう思ってる。だから、『Tuxedo II』はさらに面白くなっていると思うよ。

あとは、尊敬しているファンクバンド:ザップとライヴをして、そこで人生が変わるくらいの衝撃を受けたんだ。彼らと出会い、話をしたらメンバーのLester Troutmanが『Tuxedo II』の収録曲“Rotational”でドラムを叩いてくれることになってね。さらには、新曲“Shy”も彼らと一緒に作ったんだ」

ジェイク「『Tuxedo II』は、より僕らが力を注いだ作品だと思う。プリ・コーラスやブリッジも多く入れて、確実に面白いサウンドになったと思うけど、実は音的には同じキーボードとかを使っているんだ」

メイヤー「基本的にスタイルは同じだね」

ジェイク「そう、全てGファンクとブギー」

——タキシードの活躍もあって、ディスコやブギーが再び盛り上がってきています。

メイヤー「僕自身そう感じているよ。去年のヒット曲もディスコ系が多かったし」

ジェイク「ディスコやブギーは最高なんだ、流れているだけで気分がよくなる」

メイヤー「そう、みんなを元気にさせる音楽だと思う」

ジェイク「ただ、そこにはバランスが大事なんだ。安っぽくて、古くさい感じになってはいけない。そして、ディスコやブギーは強制するものではなく、あくまでただただ気持ちのいい音楽だということさ」

——ソロとして、タキシードとして、数々のヒットを生み出していますが、その秘訣とは?

ジェイク「ヒットを作らないといけない、という意識はないね。ただ、心から音楽を愛し、作ることが大事。そうすることで、結果的にヒットに繋がると思う」

——ちなみに、最近ハマっているジャンルやアーティストは?

メイヤー「アーティストで言えば、ネイト・ドッグ。彼の音楽は全て素晴らしいと思う」

ジェイク「ネイト・ドッグはいいね。あとはBattlecat、Death Row時代のものとかも好きだ。ザップはもちろん、ルロイ・バージェスのような曲も好きだね」

メイヤー「その他にも、ナイル・ロジャース率いるシック、シャラマー、ザ・ウィスパーズなんかも最高だよね」

——今回、日本でジャパン・ツアーを開催されますが、意気込みを教えてもらえますか。

ジェイク「日本はお気に入りの場所のひとつなんだ。レコードを買ったり、日本の美味しいものを食べたりするのは本当に好きだ。

タキシードとして活動してきたこの3年間の間にも多くの人に応援してもらった。そんなファンのためにステージに立つことは本当に楽しみさ」

——東京では渋谷SOUND MUSEUM VISIONでDJセットを披露することになっていますが、そこではすでに何度か出演していますよね。

ジェイク「SOUND MUSEUM VISIONでプレイするのは大好きだよ。他のクラブとはまた違う、独特のいい雰囲気があるよね。オーディエンスのヴァイブも素晴らしいし」

——当日はどんなプレイを披露してくれるのですか?

メイヤー「今回は最近作った新曲をプレイする予定さ。あとはとにかく僕らの好きな曲をたくさん披露する。だから、楽しみにしていてほしいね」

EVENT INFORMATION

TUXEDO JAPAN TOUR 2018

7月15日(日)

OPEN 22:00

SOUND MUSEUM VISION(Shibuya)

ADV¥3,500 DOOR¥4,000

TUXEDO(DJ Set)、KOCO AKA SHIMOKITA、MONKEY TIMER、永井博、JAMO、DJ KAWASAKI、ZEN LA ROCK、YUKA MIZUHARA and more

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