「一年の計はThe Labyrinthにあり」
コアなダンスミュージック・ラヴァーを魅了し続け、熱狂的信者の間では“これなしでは一年が始まらない!”と語られるほどファンをアディクトしている『The Labyrinth』。

その人気はラインナップが発表される前に2500人限定のチケットが完売するほどで、『Resident Advisor』では2013年から3年連続で9月のベストフェスティバルトップ10のNo.1に選ばれている。

そんな魅惑のフェスティバルの見どころを9月17日からの開催に先駆け直前ではあるが大特集。
編集部のお薦め音源とともに紹介していく。

音の迷宮へと誘う気鋭アクトを徹底解析

毎年このフェスの幕開けやクロージングなど大切な場面を任されるレジデント的存在のドナトドズィ
彼は『The Labyrinth』開催の半年前から熟考しセットを組んでいるという。

それだけ本フェスへのモチベーションが高く、もはや彼なしでは『The Labyrinth』を語ることはできないと言えるほどの存在だ。

今年で10年目の参加となる彼は、今年クロージングセットを任されている。マイクロトランスと称されるディープでアシッディーなテクノサウンドでオーディエンスを迷宮の奥底へと誘うはずだ。

そしてもう一人のレジデントDJ的な存在が、カルト的な人気を誇るレーベルTIME TO EXPRESSを主宰するピーター・ヴァン・ホーセンだ。

彼のセカンドアルバム『Perceiver』でも見られるように、ダンスフロアを熱狂させる鋭いビートのテクノからアブストラクトなエレクトロニカまで、その音楽性は実に幅が広い。

今年は4時間のロングセットを披露するとのことなので、どんなサウンドジャーニーを描くのか期待が高まる。
先日、DEKMANTELから発表された新ラインUFOシリーズの“QUADRA EP”も要チェックだ。

さらにインダストリアル・テクノ~ダブステップまであらゆるジャンルの良質なサウンドを提供しているレーベルSkullDiscoを主宰するシャックルトン

ある種異様、ときに怪奇趣味的とも言えるようなサウンドで世界を席巻してきた彼が、『The Labyrinth』というディープなアンダーグラウンドの極地でどんなライヴパフォーマンスを披露してくれるのか、実に興味深いところ。

<次ページ> 実験性に満ち溢れた気鋭アクトたちが迷宮のさらに奥深くへ

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