ヒップホップの最重要レーベルDef Jam創設者であるラッセル・シモンズが、今年制作予定と噂のヒップホップ・ドキュメンタリー番組『The Definitive History of Hip Hop』に携わっていることを発表した。

このドキュメンタリー番組は、ヒップホップ・カルチャー黎明期の知られざる裏側に迫る内容ともいわれ、70年代から現在までのニューヨークを舞台に制作される予定で、今年中に本格的な制作に入るという噂だ。

ラッセルによると、このシリーズはStephen David Entertainment社と、GroupM Entertainmentとともに制作し、多くの伝説的なセレブリティーやアーティストたちのインタビューやコメントが収録される予定とのこと。

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公式プレスリリースの中で、ラッセルは以下のように語っている。

「ヒップホップは、ニューヨークのブロンクスとクイーンズで産声をあげました。そしてこのカルチャーのパイオニア的な存在である新しい、そして様々なアーティスト達によって、多角的に熱せられ、生成されてきたのです。

この『The Definitive History of Hip Hop』は、全米や世界中の若いパワフルなカルチャーの中で育まれてきたリズム、刻まれたビート、多くの知恵、そしてこれに関わってきた全ての人々の……そういった知られざるヒップホップの30年余りに渡る歴史の裏側の全てを明らかにする作品です。

そしてこの物語は進行形であり、今日も尚書き綴られ、それは時代を超越して、永遠に続いていくでしょう」

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ヒップホップ・シーンにおける東西抗争の末、ラッパーのノートリアス・B.I.Gが悲劇的な死を遂げ20年目となる節目の今年、レーベルのみならずヒップホップ隆盛期であった90年代のシーンの創始者によって、新たな歴史が明らかにされようとしている。