BOOM BOOM SATELLITES

BOOM BOOM SATELLITES中野雅之・川島道行が歩んだ軌跡・生命の音楽

1997年、華々しく世界へと羽ばたき始めたと同時に、奇しくもいた時期に川島道行の脳腫瘍が発覚。 それ以降は病がもたらす死の恐怖に抗いながら、音楽活動を続けてきたBOOM BOOM SATELLITES。 19年にも及ぶ活動の終焉について、そしてBBSの全てを語ってくれた中野雅之へのインタビューに続く本稿では、ふたりのキャリアを振り返ることで改めてBBSの音楽性の変遷、功績を確認していきたい。

BOOM BOOM SATELLITESラストインタビュー【後篇】2人は果たして幸運だったのか…

以前、FLOOR netでBOOM BOOM SATELLITESの中野雅之はこう語っていた。 “僕らに唯一できることは作品を残すこと、そしてそこに最大限の愛情を注ぐこと” これは情報が飽和し、それ自体の価値が下がってしまった現代社会において、いかに彼らは活動し続けるべきなのか、そんな話の一端で発せられた言葉。 音楽に限らず、アーティスト、作り手ならばそれは至極当たり前のことであり、ただ作品を作ればいいというわけでもない……。 では、BOOM BOOM SATELLITES活動終了にあたって、中野雅之はその最期となる作品にいかに向かい合い、どう形にしていったのか。 BOOM BOOM SATELLITESラストインタビュー後半では、『LAY YOUR HANDS ON ME』に込めた思いに迫る。