東欧ルーマニアで開催されている『Sunwaves Festival』。
日本での知名度はまだまだ高くはないが、ミニマル好きにとっては世界でも屈指のフェスとして知られ、毎年数多くのファンが押し寄せている。

今回はそんなミニマルの祭典に過去4度参加しているRAHAが、『Sunwaves Festival』の魅力を語る。

「ルーマニアに、“ママイアビーチ”と言って、日本で言うところの湘南のようなリゾート地があるんだけど、そこで毎年開催されているミニマルミュージック・シーンのベストフェス、それが『Sunwaves Festival』」(RAHA)

56)-13124752_10207683926315006_5306945693905102536_n05_IMG_3068

毎年春と夏の2回行われるこのフェスは、ビーチに昼夜それぞれ2つずつのフロアが建立され、ミニマル系のアーティストが大挙して出演。メインと位置付けされるフロアにはリッチー・ホウティンやロコ・ダイスといったテクノ系のビッグネームが出演し、本祭に過去4度参加しているRAHA曰く、
「ありがたい事に一般客をほぼ引き寄せていってくれる(笑)」とか。

一方、裏を返せばこちらが真のメインと言えるアンダーグラウンドフロアにはリカルド・ヴィラロボス、ジップらとともにルーマニア発祥のレーベル[a:rpia:r]を主宰するラドゥー、ペトレ・インスピレスク、ラレッシュらも出演。彼ら3人の頭文字をとって名付けられたRPR SOUNDSYSTEMは、現在アンダーグラウンドシーンでも最も注目される存在であり、彼らこそ現行ミニマルミュージックの最前線と言っていい。

15)-IMG_3042

RAHAは、このフェスをこのジャンルが好きな人にとっての“天国”だと言う。

「ルーマニアン・ハウス、ミニマルが好きな人にはこれほど天国のような数日間はないよ。会期中、木曜の夜から火曜の朝まで一時も音が止まることがなく、アンダーグラウンドフロアは出演者全員がそういった音のアーティストだからね」

2)-DSC0370903_IMG_308753)-IMG_3289edit

RAHA自身、ルーマニアンハウスに傾倒するようになってから、日本人で最も世界中をまわっているDJであろうSatoshi Tomiieから初めてママイアという名前を聞かされ最初は漠然としていたものの、その直後にCassyから『Sunwaves Festival』に行った方がいいと言われ、そこで全てが結びついたとか。

日本人にとってルーマニアは、まだまだそれほど馴染みが深い国ではない。いわゆる西欧の各国に比べれば大都会ではないし、経済的な面ではそれらの国々とは実際かなりの開きがあるようにも聞く。なにしろ約30年前までニコラエ・チャウシェスクによる恐怖的な独裁政治がしかれ、その抑圧されてきた歴史はいまなお社会に影を落としている。
しかし、RAHAはルーマニアの人々についてこう話す。

「でもその分と言ったら変だけど、彼らはすごく純粋で素朴な部分を残した人がとても多い。さらには仲間意識が強く、困ったことがあればみんなで助けてくれる、すごく優しいんだよ。
そして、余計なものが多すぎる都会で育っていないこともあるのか、音楽でもシンプルでミニマルな要素を求める意識が強いんじゃないかな。
あと、よくヨーロッパの友人に“ルーマニア人は特別な人種だ”と言われる。いい意味で狂っている部分があるとも僕は思う」

そう彼が話すように、『Sunwaves Festival』はそんなルーマニア人の気質を反映するかのごとく一種独特な熱狂があり、さらにはルーマニアだけでなく世界中からこのジャンルの音を心から愛するコアな関係者・友人たちがそれこそ大集合し、特にバックステージは適切な規模感の中で最高のファミリー感に包まれていると言う。

04_11194582_841967372553172_7893246220696762935_o39)-IMG_310807_IMG_328227)-IMG_8164

最後に、そんな『Sunwaves Fest』に参加するにあたって体験者ならではのアドバイス。

「これに限った事ではないんだけど、物事はとにかく実際に体験してみないと本当のところはなかなか見えてこないと思う。特にこのルーマニアのシーンなんて、現地に実際行かないとその本質の部分を理解するのはなかなか容易ではないから、興味を持ったらぜひ実際に行ってみて欲しい!
そして、そこに行ったら頑張って現地の人たちに溶け込んで。現場のみんながあの音に対してどういったグルーヴのリズムをとって踊っているのかを直に知って欲しい。ダンスの形とかという前にまずそのグルーヴを。

それが少しでも分かって感じられたら、あの音楽がどれほど最強に気持ちの良いダンスミュージックなのか今よりもっとよくわかると思うから。そして、ぜひそのグルーヴを日本にもっと輸入してあげて(笑)」

08_IMG_323402_DSC0359000046

なお、4月には『Sunwaves Fest』の主役を長年張り続けるRPR SOUNDSYSTEMの面々が[a:rpia:r]のオフィシャルVJであるDreamrecとともに来日する。至高の世界観に浸れる夜になるであろうこの日、まずはそこでルーマニアが織りなす最強に気持ちのいいグルーヴの一端をぜひ実際に感じてほしいところだ。

SUNWABVES_差替えRPR_A5_0120-01

EVENT INFORMATION

RPR SOUNDSYSTEM with Dreamrec VJ

2017.4.1(土)

OPEN 23:30

LIQUIDROOM

ADV¥4,800 DOOR¥6,000

RPR SOUNDSYSTEM (Rhadoo, Petre Inspirescu, Raresh / [a:rpia:r]), Dreamrec VJ

インフォメーション

RAHA ラーハ 30年以上に渡り完全現場主義を掲げ、世界中のフロアを闊歩。その経験をふまえ、2008年から本格的にDJ活動を開始。現在はメインプロジェクト「Beat In Me」にて様々な音楽を提示するなか、特にルーマニアンハウスに傾倒し、2015年にはシーンの巨星RPR SOUNDSYSTEMを招聘。4月1日には再び彼らを招き、恵比寿LIQUIDROOMにて『RPR SOUNDSYSTEM with Dreamrec VJ』を開催する。